初めて参加したセレブママ会で困惑 夫の職業で序列が決まる?!

地域の児童館で突然誘われたママたちの集い。ママ友が欲しかった私は、勇気を出して参加を決意しました。それがセレブママ会だったことも知らずに。これは、私が体験したセレブママ会でのお話。庶民の私には驚きの連続でした。

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児童館で突然のお誘い

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 息子は当時8カ月。地域の児童館で、同じ月齢の赤ちゃんたちが集まる会があり、私は毎週息子と参加していました。
 顔馴染みのママは出来るものの、挨拶をする程度。気の合うママ友が欲しいなぁと思いながらも、自分から声をかけることができず、ママ友と呼べるママ友はいませんでした。

 その日も、いつものごとく赤ちゃんの集いに参加し、さて帰ろうかな、という時に、1人のママ(Aさん)が話しかけてきました。

 Aさんはとても社交的な印象で、子どもの月齢も近く、すぐに打ち解けることができました。すると、彼女の方からすぐにLINEを交換しようとの提案があり、私は快く連絡先を交換しました。私にもついにママ友ができたんだ! と嬉しく思いました。

 そして児童館からの帰り道、すぐにAさんから連絡がきました。するとそこには、「ママ友が何人か集まる会があるから来てほしい」とのお誘いが。

 人見知りな私は、打ち解けられるか心配でしたが、せっかくできたママ友と仲良くなれるチャンス。勇気を出して参加することにしたのです。

ランチは貸切の個室

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 指定されたお店は、おしゃれなレストラン。個室を貸し切ってのママ友会でした。

 緊張しながらお店に入っていくと、そこには12組ものママと赤ちゃんが集まっていました。子どもの話など共通点から、すぐにその場に打ち解けることができ、私はほっとしていました。

 全員が集まったところで、主催者のママ(Bさん)が立ち上がりました。Bさんは整った顔立ちに、モデルのようなスタイル。とても美人な華のあるママさんでした。

 Bさんが
 「参加者が全員集まったので、自己紹介をしましょう」と声をかけ、1人ずつ自己紹介がはじまりました。子どもの月齢や、住んでいる場所など、当たり障りのない内容で、穏やかなムードでした。ひととおり全員が自己紹介を終えたところで、Bさんが
 「次は、夫の職業を教え合おう」と言い出したのです。

 私は、ここにいない夫の職業をなぜ?! と驚きましたが、1人ずつ夫の職業を言う流れになってしまったのです。

きらびやかな職業のオンパレード

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 最初のママが口を開けるとこれがまた驚き。出るわ出るわ、名のある職業の数々。
 会計士、税理士、弁護士、歯科医、広告代理店、お医者さん…。職業を言うたびに
 「え~すご〜い!」と歓声が上がります。

 私の夫はというと、中小企業の会社員。毎日頑張って働いてくれている夫を心から尊敬しているものの、この女子特有の盛り上がりに、心がめげてしまいそうでした。そうしているうちに私の順番に…。
 特に盛り上がるようなことはなく、そのかわり
 「顔はかっこいいのか、誰に似ているのか、何に惹かれたのか」などの外見に関する質問が飛び交ってきます。

 その場はなんとなく切り抜けましたが、初対面で夫の職業を言い合うことに違和感を感じずにはいられませんでした。

 一方、主催者Bさんの旦那様はお医者さん。
 同じく夫がお医者さんというママがいると、「開業医なのか雇われなのか」根掘り葉掘り質問攻め。まるで夫の職業でマウントを取り合っているような会話に、心が疲労していくのを感じました。

 私を誘ってくれたAさんはというと、最初に挨拶を交わしたきり私と話すことは一切なく、主催者のBさんにべったり。なるほど、数集めだったんだ… と余計に悲しくなりました。

 そうして会が終わり、お会計は1人6,000円。
 嘘でしょ… と思いながらも、これも勉強だったんだと、とさっと支払いを済ませ、すぐに帰路につきました。

 その後もAさんから数回ママ友会へのお誘いがあったものの、私が息子と参加することは二度とありませんでした。
 時折児童館でBさんがボスママのように君臨し、場を仕切るような姿を見かけました。もちろん隣はいつもAさん。AさんがBさんをヨイショする姿を遠目に見ながら、あの輪の中に入れなくてよかったなぁ… と心底感じてしまいます。

(ファンファン福岡公式ライター/ツナ子丸)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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