わが家は年長の長男を筆頭に、保育園児が3人います。おまけに夫は朝早く仕事に行くため、平日の朝はいつもワンオペ。眠たくてぐずる子どもたち、なかなか進まない朝の支度… イライラして子どもたちを怒ってしまい、自己嫌悪。そんなドタバタが毎朝のルーティーンだったのですが、実はあることがきっかけで、気持ちよく朝の時間を過ごせるようになったのです。
平日朝は戦争状態!
わが家には1歳、3歳、6歳の元気な保育園児が3人います。平日の朝は夫も仕事に出かけてしまうため、保育園に送り届けるのは私一人の仕事。言うことをきかない3人の子どもたちを相手に、朝から戦争です。
起きた瞬間から、眠たいといってぐずる1歳を抱っこして、上の子どもを起こし、朝ごはんの準備。好き嫌いの多い6歳、おしゃべりが止まらずなかなか食事が進まない3歳。そんな2人に
「早く食べなさい!」と怒りながら、1歳の食事や着替えの介助などなど…
子どもたちを保育園に預け終わったあとは、ぐったりしてしまうほど、朝の時間に疲れ果てていました。
朝食を食べない子どもに、イライラは頂点に…
そんな中でも、とくにストレスがかかるのが朝食の時間。忙しい中、栄養バランスを考えて一生懸命作ったのに
「食べたくない…」「これ、きらい…」と言われてしまうことも。
すでにイライラモードの私にとって、子どもたちの何気ない一言は、十分な攻撃力をもっています。子どもたちのグズグズと私のイライラがより加速し、お互いボロボロになりながら登園。なんて日もざらにありました。
朝から気持ちよく保育園に送り出してあげたいと思いながら、それができない自分に自己嫌悪を感じる日々でした。
疲労の果てにたどり着いたのは「頑張らない方法」。
頑張って作っても食べてもらえない朝食。それにイライラする私。そしてそこから加速する朝のグダグダ。「それならいっそ、もう頑張らなければよいのでは…?」
あまりに疲れ果てた私は、これまでのやり方を変え「頑張らない方法」を試してみることにしました。
いつも朝ごはんを作るときは、子どもたちが飽きないようパンを出したりおにぎりを作ったり、毎日違うメニューを考えていました。卵料理、サラダ、ヨーグルトなど、栄養バランスも整えて品数も多く… しかし朝のテンションの低い子どもたちにとっては、栄養バランスとかメニューとかは、正直どうでもよいことだと気づきました。
それよりも、寝起きでも食べやすく、好みに合ったものを出したほうが喜ぶし、食べる時間も圧倒的に短い。むしろ好きなものが出てくるなら、毎朝同じメニューでも問題なかったのです。
わが家の新しい朝食風景
それに気づいてから、わが家の朝食は一変しました。
朝は毎日同じメニュー。食パン、卵焼き、味噌汁、サラダ、チーズ。決して豪華な食事ではありませんが、子どもたちのお腹を満たすには十分な量です。必要最低限の栄養素も含まれているし、子どもたちも食べやすい。
こんな手抜きでいいのかな… と、恐る恐る朝食を出すと、私の心配とは反対に子どもたちは好感触!むしろ
「好きなものが食べられるから、毎日これでいいよ!」と、ゴーサイン。
それを聞き「朝ごはんは毎日違うメニューを出さなければいけない」ということにこだわっていたのが、私だけだったのだと改めて感じました。
食卓の風景は一変しましたが、おかげで親も子も気持ちよく食事ができるようになりました。元気に登園できればそれでよし。「ちゃんとした朝ごはんを用意しなければならない!」と固執していたままでは、今もあの悪夢のような朝を繰り返していたかもしれません。
もちろん余裕があるときは手の込んだものも作りたいし、それをみんなで味わいたい。でもそれを毎朝する必要はありません。大事なのは、私が頑張って豪華な朝ごはんを作ることではなく、みんなで気持ちよく家を出ること。
そう肩の力を抜いたことで、朝の時間を以前よりもスムーズに過ごせるようになりました。たまに「これでいいのかな…?」と不安になることはありますが、子どもたちが毎日元気に登園してくれているので、今のところはこの方法を続けてみたいと思います。
(ファンファン福岡公式ライター/kotoko)