こども服は寄付できる!方法や注意点、受付団体などを紹介

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

子どもの成長はあっという間で、気づけばサイズアウトした洋服がたくさん…ということも少なくありません。不要になったこども服は、寄付して再利用してもらうのも1つの方法です。

今回は、こども服の寄付先や注意点などを解説します。ルールを守って、思い出の詰まった品物を受け取ってもらいましょう。

目次

こども服の寄付先は多数!

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ランドセルは寄付を受け付けている団体や、活用される国などがある程度限定されますが、こども服の寄付先はランドセルよりも幅広いといえます。代表的な寄付先を確認しましょう。

児童養護施設

児童養護施設では、施設で暮らす子どもたちのためにこども服の寄付を受け付けています。施設に直接持ち込むこともできるので、近くにある場合は相談してみるとよいでしょう。迷った場合は、全国児童養護施設協議会の「全国児童養護施設一覧」で探すと、近くの施設を見つけられます。

NPO団体

NPO団体でも、こども服の寄付を受け付けています。こども服は国内だけでなく、海外の子どもたちに送られることもあり、団体によって使い道はさまざまです。公式サイトやSNSを確認し、考え方に合った団体を選ぶと、気持ちよく寄付できるでしょう。

保育園や幼稚園、支援センターなど

保育園や幼稚園、児童館、支援センターなどでも、不要になった子ども服の寄付を受け付けている場合があります。寄付された服は、施設利用中に着替えが必要になった子どものためにストックされたり、バザーで出品されたりします。

筆者も息子たちがお世話になった園で、「着替え用のこども服を寄付してください」というお知らせをもらい、寄付したことがあります。

不要になったベビー用品は寄付できる?寄付先や寄付の方法を解説 https://www.monodone.com/article/139

寄付したこども服はどうなる?

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こども服を寄付しようと思った場合、どのように活用されるのかも気になるところです。こども服は再利用されるだけでなく、換金して現金として困った人のために使われることもあります。

国内の施設で使用される

国内では前述の通り、児童養護施設や保育園、幼稚園、支援センターなど、さまざまな場所で寄付を受け付けています。寄付されたこども服は、その施設内で子どもたちの着替えとして使用されるケースが多いです。

海外の子どもたちに届けられる

発展途上国を中心に、海外支援を行っている団体にこども服を寄付すると、海外の子どもたちに届けられます。サイズアウトなどで不要になったこども服も、貧困で服を購入するのが難しい国の子どもたちのもとに届くと、より長く、大切に着用してもらえます。

換金してお金が寄付されるケースも

寄付されたこども服は国内外の子どもたちが再利用するだけでなく、換金されることもあります。現地のリサイクルショップなどに販売し、その換金額を子ども支援の団体に寄付し、衣食住の「衣」以外の部分を幅広く支援する方法です。

不要な子供服は寄付しよう!流れや注意点、送料無料のおすすめ団体を紹介 https://hugkum.sho.jp/110975

こども服の寄付を受け付けている団体

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児童養護施設や保育園、幼稚園などへの寄付は、子どもが通っていた園や近くの施設などで行うのが一般的です。近くの施設で寄付を受け付けていない、寄付したい施設が見つからない場合は、次のような団体、アパレル店舗も検討するとよいでしょう。

こども服みらいファンド

こども服みらいファンドは、寄付されたこども服を査定し、結果に応じた金額を「こどもの未来応援基金」に寄付するものです。「こどもの未来応援基金」は、子どもの貧困対策のための官民連携プロジェクトで、集まったお金は貧困の状況にある家庭の支援を行っているNPOなどへ贈られます。

不要となったこども服は、10点以上から受け付けています。事前申し込みを済ませたら、こども服を段ボールに詰めて、元払いで送ります。その後、査定結果が伝えられ、結果に応じた金額が寄付される仕組みです。

こども服みらいファンド https://kodomofukufund.jp/

日本救援衣料センター

日本救援衣料センターは、世界各地の難民や避難民、被災者への衣料寄贈を行う団体です。80cm以上の、上下がわかれたこども服の寄付ができます。こども服はもちろん、大人用の衣類の寄付も受け付けているのが特徴です。

衣類は段ボールなど詰め、元払いで発送します。送料のほか、衣料品10kgまでにつき1,500円の海外輸送費の振込が必要です。衣料品発送後、1カ月程度で「払込取扱票」が届くので、振込を行いましょう。

日本救援衣料センター https://www.jrcc.or.jp/donation.html

H&M

スウェーデン発のファストファッション、H&Mでは、古着回収サービスを世界中で実施しています。2013年からはじまった古着回収サービスは、ブランドや状態を問わないのも特徴で、こども服の寄付にも活用可能です。

方法は、不要になった衣類や布地を持って店舗に行き、「回収ボックス」に入れるだけ。持ち込むと次回のお買い物で使えるデジタルクーポンがもらえますので、回収ボックスに入れる前にスタッフに声をかけましょう。

回収した古着は、着用できるものは世界で再販売されます。着用できなくなった衣類は、リメイクや清掃用品などに作り変えられ、​その他はすべて織物繊維に細断され、断熱材の製造などに使用されるようです。

H&M https://www2.hm.com/ja_jp/sustainability-at-hm/our-work/close-the-loop.html

ユニクロ・GU

日本発のファストファッション、ユニクロとGUでも、リサイクル・リユース活動として「RE.UNIQLO」という取り組みを実施しています。集められた服は、難民キャンプや被災地への緊急災害支援など、世界中で服を必要としている人たちに届けられます。再利用できない服は、燃料や防音材としてリサイクルされます。

ユニクロ・GUでも、各店舗に回収ボックスを設置しているので、寄付がしたいと思ったらボックスに入れるだけで完了します。ただし、ユニクロ・GUで購入した商品のみが対象ですので、それ以外の店舗で購入したこども服は寄付できません。

ユニクロ https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/planet/clothes_recycling/re-uniqlo/
子ども服の寄付先14選!古着の下取り方法もご紹介!送料はかかる? https://mamanoko.jp/articles/29769#3812870

こども服を寄付する流れ

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こども服を寄付しようと思ったら、まずは寄付する団体や企業を選択します。店舗での回収以外は、事前の申し込みが必要なケースも多いです。申し込み後に梱包し、指定の住所に発送してください。

詳しい方法は公式サイトやSNSなどで確認できます。申し込みなく送ると受け付けてくれない団体もありますので、手順に従って進めましょう。

こども服を寄付する場合の注意点

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こども服を寄付する前には、注意点を確認することも忘れてはいけません。状態によっては寄付できないものもありますので、活用できないものを送らないよう注意しましょう。

送る前には洗濯をする

寄付する前には、洗濯をしましょう。シミなどの汚れも可能であれば取り除き、できるだけきれいな状態で送るのがルールです。こども服だけでなく、衣類や毛布などの布類を送る場合は選択は必須ですので、忘れないようにしましょう。

送料は負担となるケースが多い

指定の住所に送る際の送料は、自己負担となるケースが多いです。また、団体によっては海外に送るための輸送費の支援も求められる場合があります。「完全0円」で寄付したい場合は、H&Mなどの回収ボックスを利用するのも1つの方法です。

記名のある服が寄付できるか確認する

保育園や幼稚園の頃に着ていたこども服は、記名があるものも多いのではないでしょうか。名前が書いてある服は寄付できない場合もあるので、注意が必要です。記名のものもOKかどうかに加え、アイロンテープなどで隠せば受け付けてもらえるかも確認するとよいでしょう。

状態の悪い服は寄付できない

寄付は「不用品を処分する手段」ではないので、汚れが目立つ、破れているなど状態の悪い服は寄付できません。劣化の激しいこども服を受け取って、うれしいと思う人は少ないでしょう。寄付できるかどうかは、「子どもに着せようと思えるか」で判断するのがおすすめです。

不要になったこども服も、寄付で役に立つ可能性大!

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サイズアウトなどでもう着られなくなったこども服は、さまざまな施設・団体に寄付できます。「我が家では不要になったもの」も、外に出せばまだまだ活用できる可能性は高いです。

団体などに寄付するほか、仲のよい友だち同士で「お下がり」として受け渡しされるケースも少なくありません。いずれもまだ使えるものが誰かの役に立つだけでなく、環境への配慮にも貢献します。

家庭内のこども服の処分に迷ったら、ぜひ「寄付」という選択肢も検討してみてください。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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