小学生の英語はゲームで楽しく学ぼう!メリットや家庭でできるゲームを紹介

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

小学校では3年生から英語学習が始まり、5年生からは1つの教科になります。初めて触れる外国語に抵抗を持つ小学生も少なくありませんが、楽しく学ぶならゲーム形式がおすすめです。

今回は、小学生におすすめの英語ゲームを紹介します。苦手意識をなくし、授業でも生かせる力を身につけましょう。

目次

【小学生の英語】ゲームで学ぶメリット

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小学生が英語をゲーム形式で学ぶメリットは、大きく3つです。「英語が楽しい」と感じられれば、繰り返しの学習習慣や英語力アップにつながります。

「英語=苦手」という意識が生まれにくい

新しいことを習うのはどの教科でも簡単なことではありませんが、特に英語は「外国語」という普段馴染みのない言葉というだけで、苦手意識を持ってしまう子どももいます。しかし、ゲームを通して英語を学べば楽しさや競争心が自然と生まれ、苦手という意識が生まれにくくなります。

自発的に学べる

ゲームは頭や身体を使った能動的なアクションが求められます。机に向かって先生・講師の話を聞いて…という受け身の学習とは異なり、意欲を持って自発的に英語学習に取り組めるようになるのも、ゲームを活用するメリットです。

反復学習で定着しやすい

ゲームを使った学習で「英語=楽しい」という意識が芽生えれば、繰り返し取り組めるようになります。好きなゲームを繰り返すことで自然に定着しやすいのも、英語ゲームの魅力です。また、英語に触れる時間が長くなり、ますます英語に興味を持ったり、新たな言葉や表現を覚えたりもできるようになります。


簡単でおすすめの英語ゲームで楽しく学ぶ方法とメリットを解説 https://english-search.jp/columns/246

自宅で簡単!小学生におすすめの英語ゲーム

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英語ゲームというと特別な道具などが必要なイメージもあるかもしれませんが、自宅ですぐにできる簡単なゲームも多くあります。小学生におすすめの簡単英語ゲームを、5つ紹介します。

命令ゲーム

「命令ゲーム」は、英語の聞き取りとジェスチャーを使ったゲームです。「Simon Says」で始まる、指示に従うゲームなので、知っている人も多いのではないでしょうか。指示を出す「親」を決め、親は英語で命令します。

「Simon Says touch your head.」のように、「Simon Says」と頭についているときだけ、指示に従います。「Touch your head.」のように、「Simon Says」がない命令は聞いてはいけませんし、「Simon」以外の名前のときも同様です。

命令の内容を工夫すれば、バリエーションは無限に広がります。親となった人は命令によって発音や文法の練習ができます。命令を聞く側も、リスニング力を養えるでしょう。

早口言葉

日本語同様、英語にもいいにくい早口言葉が存在します。そんな早口言葉を正確かつスピーディーにいうのを競う早口言葉も、英語力アップに有効です。有名な早口言葉には、次のようなものがあります。

・Peter Piper picked a peck of pickled peppers.(ピーターパイパーは、山盛りの唐辛子ピクルスを拾った)
・Red leather, yellow leather.(赤い革、黄色い革)
・A big black bug bit a big black bear and made the big black bear bleed blood.(大きな黒の虫が大きな黒のクマを刺して血を出した)

間違えやすい英文や単語をつっかえないようにいうこと、早くいうことを意識して何度も練習するうちに、正しい発音が身につきます。

ジェスチャー

指定された言葉の意味をジェスチャーで伝えるゲームは、複数人で行うと特に盛り上がります。まず、お題を書いた紙を何枚か用意します。ジェスチャーをする人は紙を引いて、そこに書いてある単語をジェスチャーで表現します。

「Dog(犬)」や「Cat(猫)」のような動物でもよいでしょうし、「waiter(ウエイター)」「Teacher(教師)」など、職業も伝えやすいでしょう。何をジェスチャーで表現するか単語を見て判断することで単語を覚えられ、回答者は見たものを英語で表現する力がアップします。

タッチングゲーム

タッチングゲームは日本の「かるた」と同じような英語ゲームです。色や食べ物、動物などが書かれたカードを並べ、親が読み上げた単語に該当するカードを見つけたらタッチして獲得します。

ルールがシンプルで、耳で聞いた英語が何を意味するかを考えられるので、遊びながら単語力が強化できるでしょう。

クイズ

英語クイズは内容の幅が広く、難易度を変えやすいのが魅力です。簡単なクイズは、答えとなる単語のヒントを英語で出すというもの。たとえば「bath(お風呂)」だったら、「身体をきれいにする」「水やお湯が出る」「家のなかにある」などのヒントを、英語で伝え、回答者も答えを英語で答えます。

英語力が上がってきたら、日本語のなぞなぞ、クイズを英文に変換して出題するといったルールで行うのも盛り上がるでしょう。

英語はゲーム遊びで覚えよう!遊んで楽しい英語のゲームアイデア10選 https://atoz-brightly.com/articles/english-game/
おうち英語や授業に!子供向け英語ゲーム36選 https://www.twinkl.jp/blog/25-english-games-and-activities-for-japanese

小学生の英語学習、アプリなどを使うのはOK?

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「英語ゲーム」というと、スマホやタブレットを使った本格的なゲームを連想する人もいるでしょうが、アプリを活用した英語学習にもメリットがあります。ただし、アプリを使用する際は注意したい点もあるので、事前に把握しておきましょう。

メリットは遊び感覚で学べること

身体を使ったゲームも、子どもが楽しんで英語に親しめるためのツールですが、スマホやタブレットのゲームは、より子どもの興味を引けるのがメリットです。記録に挑戦する、対戦するなどしながら、「遊び」に没頭しながら英語力を身につけられるのは、電子機器の強みだといえます。

英語ゲームアプリはどんなものがある?

英語が学べるゲームアプリは、無料のものから課金が必要なものまで幅広く存在します。1,000以上のコンテンツとかわいらしいイラストで子ども心をつかむ「Lingokids」や、英語の問題をクリアしながら全国各地のゆるキャラと戦うRPG風の「英語物語」、英語の人気絵本1,000冊が収録されており、レベルに合った絵本で英語を楽しく学べる「絵本ナビえいご」などは、人気が高いコンテンツだといえます。

どれも無料でダウンロードできますが、長時間遊んだり多くのコンテンツをプレイしたりするには、アプリ内課金が必要な場合もあるので注意しましょう。

アプリなどを使用する際の注意点

アプリなどを使った英語ゲームは、のめりこみすぎて長時間スマホやタブレットを触りすぎてしまわないようにする必要があります。長い時間画面を見ていると視力低下や眼精疲労につながることもありますし、英語学習につながるとはいえ、やはり「ゲーム」の要素が強いので、時間を決めてプレイするようにしましょう。

また、アプリを使って学んだ内容を親子で共有することも重要です。英語に限らず、タブレット学習は保護者がつきっきりで教えたり見守ったりしなくてよいという利点があります。しかし、ゲームの内容、新たに覚えた単語や文法などを子どもに質問することで、「次もまた新しい知識を吸収しよう」という意欲をかき立てられます。

同時に、本当にタブレットなどを使って英語を学んでいたかの確認も可能です。よかれと思って始めたアプリの英語ゲームが、ネット・ゲーム依存を引き起こさないよう、事前に時間やアプリ・タブレットの使い方などのルールは徹底しましょう。

小学校低学年が思わず食いつく!親子で英語が学べるオススメのアプリ5選 https://mama-sh.com/articles/shougakuseiapuri5/

【学年別】ゲーム以外の英語学習法

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アプリもそれ以外の英語ゲームも、小学生が英語への抵抗を持たず、楽しく学べるツールとして活用可能です。しかし、本格的に英語の授業が始まったり、受験に向けた英語を学習する際には、やはりゲーム以外の方法で学ぶ必要が出てきます。

英語の学習方法は、低学年・中学年・高学年と年齢によっても異なります。最後に、ゲーム以外の学習ポイントを解説します。

小学1、2年生

年齢の低い1、2年生は、英語はおろか日本語での表現や言葉の理解もじゅうぶんではありません。よって、英文法などを教わってもよくわからない、活用しきれない可能性が高いです。

1、2年生は英語ゲームを交えながら、英語の絵本を読み聞かせる、フラッシュカードなどで絵と単語を覚えるといった学習をするのがおすすめです。また、ひらがなやカタカナに加えて漢字も覚え始めたら、アルファベットを読む・書くといった練習を徐々に始めると、単語の読み書きに移行した際にもスムーズに進められるでしょう。

小学3、4年生

1、2年生でアルファベットの読み書きや英語を聞く力を養ったら、3年生からは英単語の読み書きができるように学習レベルをアップさせます。同時に、アクセントや発音を意識したスピーキングの練習もすると、美しい発音で英文を読んだりできるようになります。

英文の音読は、簡単なものからスタートしましょう。単語や文章の内容が難しすぎると、子どもが自信ややる気をなくしてしまう可能性もあります。

小学5、6年生

英語が教科に加わる5、6年生になったら、授業の予習や復習を通して本格的な英語学習を実践していきます。単語を覚える、英文を読んで意味を理解する、英文を作成する、文章を読んで問題に答えるなど、中学校での授業やその先の受験勉強でも生きる学習を定着させると、その後の英語の成績にもよい効果をもたらしてくれる可能性が高いです。

教科書を使った学習だけでは物足りない場合は、問題集を購入して追加学習を行ってもよいでしょうし、英文で日記をつけて、英語での表現力を磨くのも1つの方法です。

小学生の英語の勉強法!自宅学習の方法や押さえておきたいポイントとは https://www.winbe.jp/column/column_19/

小学生の英語学習はゲームで効率アップ!授業や将来に役立つ力をつけよう

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英語への苦手意識をなくすのに有効な英語ゲームは、アプリを使うものから紙やペン、ジェスチャーでできるものまで幅広くあります。小学生のうちから英語ゲームに親しめば、本格的な英語の授業が学校でスタートしても、スムーズに授業を理解できるでしょう。

「世界の共通語」ともいわれる英語は、学んでいて損はありません。といっている筆者は、母が英会話講師だったにもかかわらず英語への苦手意識が非常に強く、息子たちにもこれといって英語学習を実践していません。

しかし、英語ゲームなら自分自身も楽しめそうですし、息子たちも英語ではありませんが遊びを通した学習は非常に食いつきがよいので、まずはABCの読みから、ゲーム感覚でできる方法を試してみようと思います。小学生の英語への学習意欲を駆り立ててくれる英語ゲームを活用し、授業やその先の将来に役立つ力を養っていきましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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