「子どもが生まれると夫婦喧嘩が増える」というのは、あるあるですよね。わが家もそうでした。気が利かない夫にイライラする毎日。しかし息子が3歳のころ、あるできごとで状況がガラッと変わったのです。夫がパパになるまでの道のりは本当に長かった…。
離婚も考えるほど喧嘩した日々
息子が生まれてから毎日必死だった私は、気が利かない夫にイライラしていました。おっとりして優しい夫が大好きで結婚したはずなのに…。
余裕がなかった私は、夫に対して「言わなくても察して色々やってほしい 」と思っていました。難しいことではなく、例えば掃除や洗濯などです。誰でもできる簡単なことを、「自分にできることは何か?」と考えて行動してほしかったのです。
しかし典型的な「言われないと分からないタイプ」の夫。悪気がないのも理解していたので、すごくやきもきした気持ちでした。
イライラしている私に、夫は
「なんで怒っているのかわからない」と思っていたそうです。私たちは負のループにから抜け出せずにいました。家の空気は常にピリピリ。私は「こんなはずじゃなかった…」と離婚を考えることも。思い描いていた幸せな結婚生活とはほど遠い日々でした。
息子が3歳に そして夫はついに…!
そんなある日、偶然同級生の友達に会いました。すると
「中学校の同窓会を企画しているから来てほしい!」と誘われたのです。
しかし私は、息子を預けて出掛けたことがありません。何度か誘いはありましたが、頼りない夫に預けるのが不安で、いつも息子を理由に断っていました。
「行きたいけど、まだ息子が小さいから…」いつも通り断ると、友達は
「旦那さんは? 私は旦那に預けて行くよ!」と。
「無理! うちは無理だよ」と私が言うと、
「大丈夫だって! ママだってリフレッシュが大事。そのくらい旦那にやらせないと」と心配そうにママ友は言いました 。「確かにそうだけど…」と思いながら、とりあえずその時は保留にしました。
その晩。期待せずに何となく夫に相談すると
「大丈夫、行っておいで!」と、夫は私に頼られたことが嬉しい様子で言いました。
ちょうど息子は3歳。イヤイヤ期も終わり、会話もできるようになっていたので、子育てが楽になったと感じていました。夫に任せられることも増えてきたタイミングだったので、思い切って同窓会に行くことにしました。
ドキドキの同窓会
同窓会当日は、息子の夜ご飯から寝かしつけをお願いし、出掛けました。同窓会の途中もたまに心配になりましたが、夫を信じて電話したい気持ちをぐっと堪えました。
同窓会が終わって22時ごろに帰宅。寝室をのぞくと… 息子と夫が気持ちよさそうに寝ていました。用意したご飯も完食。おもちゃのお片付けまでしてあり、感動!
夫を起こして、久しぶりに2人でお酒を飲むことに。私が
「まぁ気が利かないところもあるけど、今日はありがとう!」と言うと、夫は照れながらすごく嬉しそうにしていました。
「たった数時間だったけど、大変さがわかったよ! 今までわからないことを理由にして、うまく協力できなくてごめん」と言ってくれたのです。まさか夫からこんな言葉を聞ける日が来るとは! もっと早く夫に頼ればよかったと思いました。
3年の道のりは長かった
その後自信をつけた夫は、1人で息子を公園に連れて行ったり、私が少しでも1人時間を過ごせるように配慮してくれるように。
時間があるときは、子連れで楽しめるスポットやイベントを検索して、出かける予定をたててくれるまでなったのです。
ここまでの道のり、私はすごく孤独でした。「夫にはできないだろう」と夫を信じてあげられませんでした。「私のせいで、今まで夫は“パパ”になれなかった?」と思ったことも。しかし、思い切って夫を信じて子どもを任せて本当によかったです!
先日、ある芸能人がママたちに向けて
「子どもが3歳になるまでの我慢だよ!」とテレビで言っているのを見ましたが、すごく腑に落ちました。3歳頃になるとママにはできないパワフルな遊びも増えたりと、パパの出番が増えます。育児に参加する機会が増えるので、やっと父親として成長できるのかもしれません。
夫婦で助け合って、今しかできない子育てを楽しめるとことが大切ですよね!
(ファンファン福岡公式ライター / マッシュ2ママ)