朝起きない子どもに困っている親へ。原因や対策法をご紹介!

毎朝子どもがなかなか起きない。機嫌が悪く起こすのに苦労しているという悩みを持つ親も多いはず。子どもが朝起きられないことにはいくつか原因があるかもしれません。今回は、そんな朝起きられない小学生の原因や対策法をご紹介します。すっきり目覚めて朝から元気に行動できるように生活サイクルも見直してみませんか?

目次

子どもが朝起きられない原因

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子どもが朝起きない理由にはいくつかの原因があります。

①睡眠時間が足りない

小学生になると、寝る時間が少しずつ遅くなっていきます。特に習い事をしていたり、夕飯やお風呂の時間が遅くなるとどうしても寝る時間が遅くなりますよね。成長期の子どもは大人よりも十分な睡眠時間を確保してあげる必要がありますが、理想の睡眠時間に足りない子が多いようです。

②睡眠の質が低下している

たとえ睡眠時間が十分でも、睡眠の質が低いと朝すっきりと目覚められなくなります。

夜中に何度か目覚めてしまったり、トイレへ行くなどすると深い眠りにならず睡眠の質が低下。ぐっすりと深い眠りに入ることで成長期に必要なホルモンもしっかりと分泌され、脳や身体を効率よくしっかりと休ませることができるのです。

③入眠から起床時の環境が整っていない

寝る直前までスマホやTVを見ている、部屋が明るいまま寝ている、温度や湿度管理が適切でないと、入眠するの時間がかかってしまったり良質な睡眠がとりにくくなってしまいます。

また、起床時の部屋の温度や寒すぎたり暑すぎるとお布団から出たくなくなってしまうこともありますよね。睡眠時のお部屋の環境設定は非常に大切なポイントになります。

④起立性調節障害

毎朝起きられない子ども達の中には、何か病気を患っている可能性も。小学校高学年から中学生くらいにかけて発症しやすい「起立性調節障害」というものがあります。こちらは、自律神経のコントロールが乱れることによる病気であり、朝起きると立ち眩みやめまい、頭痛などの症状が現れます。

午前中調子が悪く午後になると回復することも多いため、子どもの様子を理解できていないと、ずる休みしているのでは?怠け癖がついてしまうなどの勘違いをしてしまうことも。起きられないだけでなく、身体に不調を訴えたり、低血圧のような症状が続く場合には一度病院へ受診するのがおすすめです。

起立性調節障害のチェックリスト

□立ちくらみやめまいが起こりやすい

□朝調子が悪く午後回復する

□頭痛がする

□少し動くと動機や息切れをする

□倦怠感がある、疲れやすい

□顔色が青白い

□時々腹痛がある

□乗り物酔いしやすい

□食欲不振

□入浴時や、嫌なことを見聞きしたときに気持ちが悪くなる

3つ以上もしくは強い症状が2つ以上当てはまり、ほかの病気が見られないときは起立性調節障害の可能性があります。

参照:起立性調節障害のセルフチェックリスト(子ども)|すぐにできる診断テスト – 一般社団法人 起立性調節障害改善協会 (odod.or.jp)

小学生の理想の睡眠時間は?

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子どもの睡眠時間はどのくらいが理想なのでしょうか。厚生労働省の新ガイドラインによると子どもの睡眠時間として、1,2歳児は11~14時間、3~5歳児は10~13時間、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~10時間の睡眠時間の確保を推奨しています。

小学生の9~12時間というのも、低学年と高学年では体力も異なるため、低学年は12時間程度、高学年になると9時間位眠れるのがよいでしょう。これを毎日の生活サイクルに合わせてみてみると起床時間が朝の7時だとすると低学年は夜の7時、高学年でも夜の10時に就寝しなければなりません。さらに朝もっと早く起きなければならないお子さんは理想の睡眠時間の確保がなかなか難しくもなるでしょう。

参照:厚生労働省のガイドライン001151834.pdf (mhlw.go.jp)

小学生の睡眠時間の実態

東京大学の上田泰己教授などのグループは、子ども達の睡眠時間や睡眠のリズムなどを詳しく調べるプロジェクトを行っており、その調査の中で小学生から高校生まですべての学年で睡眠時間が不足する傾向があったと発表しています。

各学年の平均睡眠時間

1年生…8.6時間

2年生…8.4時間

3年生…8.4時間

4年生…8.2時間

5年生…8.1時間

6年生…7.9時間

これらの平均睡眠時間は先ほどあげた理想の睡眠時間と比べるとかなり不足していることが分かります。現代の小学生の生活サイクルだと10時間以上の睡眠を確保するのはなかなか難しいのかもしれません。

参照:睡眠不足は全学年 どんな影響 社会的時差ぼけも 解消法を子どもも考えた | NHK

朝すっきり目覚めるための方法

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なかなか起きない小学生が少しでも目覚めがよくなるようにするには、起きられない原因となるものを解決していく必要があります。環境設定や生活サイクルの計画を見直してちょっとした工夫から初めてみましょう。

入浴は寝る1~2時間前に

睡眠の質をよくして入眠しやすくすることも大切。そのためにはお風呂の時間をいつにするかもポイントになります。体の深部体温が下がると眠くなりやすいので、入浴は寝る1~2時間前くらいに入るのが良いでしょう。

徐々に体温が下がりちょうどよい時間に眠りにつくことができます。お風呂の後は水分補給をしてパジャマは厚着させないようにしましょう。

寝室にはスマホやテレビは置かない

スマホやゲーム、テレビなどを寝る直前まで見てしまうと、入眠の妨げになり睡眠の質の低下につながります。寝室にはテレビを設置せず、スマホやゲームは寝る30分前にはやめるなどルールを作るとよいでしょう。

お子さんを寝かしつけする際には、親もスマホの使用は控え目を休ませてゆっくりできる環境を作ってあげます。

部屋を暗くして室温を適度に保つ

寝るときは寝室は常夜灯など薄暗くして汗をかいたり寒くなったりしないよう適温に保つようにしましょう。夏場なら25~28℃、冬場なら18~22℃が理想。乾燥してしまうと夜中に目覚めてしまうことも多くなるため湿度は50~60%程度にキープしておくのがおすすめです。

毎朝同じ時間に起きるようにする

すっきりと目覚めるようになるには、毎朝起きる時間を統一して習慣づけることが大切です。なかなか起きない場合もできるだけ同じ時間に声をかけてあげるとよいですね。

目覚めるのに時間がかかる場合は、起こしたい時間の15分前くらいから部屋を明るくしたり生活音を聞かせて少しずつ覚醒できるように誘導していくと焦らずに親もゆとりが持てるようになります。

元保育士ママ

わが子も小学校入学時から毎朝同じ時間に起こしていましたが、高学年になると体内時計が整い自分で朝早く起きられるようになりました。

自然光を取り入れる

起床時は部屋の電気の灯りよりも太陽光を浴びる方が目覚めに良いといわれています。体内時計が整いすっきりと目覚められるように、子どもが起きる前にカーテンを少し開けておき朝日が部屋へ差し込むように調整しておくとよいでしょう。子ども部屋は遮光カーテンよりも少し薄めのカーテンにするなどもあり。

起きられないからと叱るのはNG

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寝起きが悪い子や、朝なかなか起きないとついついイライラして怒鳴ってしまったり親もストレスを感じてしまいます。しかし、まだ寝ぼけている子に怒っても意味がありません。ただただ朝険悪なムードになりママパパのイライラが増えてしまうことに。

起こす時には、余裕をもって朝ぐずる時間を計算しながら声掛けをしていくなど逆算して行動していくとよいでしょう。いつもより早く、機嫌よく起きられた時にはきちんと褒めてあげ、「早起きしたからゆっくりできるね」「デザート食べる時間もあるね」など早起きできたことによるメリットを伝えてあげるのもおすすめです。

きちんと習慣づくには根気と時間が必要ですが、諦めずにできることからトライしていきましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

6歳と11歳の娘の育児真っ最中のママライターです。結婚前は保育士として私立保育園で約3年間勤務経験あり。保育士目線と母親目線で子育ての悩みに寄り添えるような記事を書いていきたいと思っています!

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