上履きは洗濯機で洗ってもいい!洗い方の手順やメリットを解説

6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。

前回、上履きを手洗いする場合の手順を紹介しましたが、毎週の作業を効率化するために「洗濯機を使ってはいけないのか」「使う場合はどのように洗えばよいのだろうか」と思う人もいるのではないでしょうか。

今回は、洗濯機を使った上履きの洗い方を紹介します。メリットや注意したいポイントを把握し、時短できれいに仕上げましょう。

目次

上履きを洗濯機で洗うことはできる?

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そもそも「上履きを洗うのに、洗濯機を使ってもいいの?」と思う人もいるでしょうが、上履きは洗濯機洗いが可能です。「HugKum」の読者アンケートによると、上履きを洗濯機で洗ったことがあると回答した人は、全体の32.2%でした。

「HugKum」サイトより引用

上履き洗いに常に洗濯機を使用している人、1回以上使用している人に、「脱水のみ」で使用する人も加えると、その割合は半数近くになります。一定数の人が、上履き洗いに日常的に洗濯機を利用しているので、「毎週洗うのが大変」「きょうだいもいて上履き洗いに時間がかかる」という家庭では、洗濯機の利用を検討するのもよいのではないでしょうか。

上履きは洗濯機で洗える? 抵抗がある人も必見の手順やアイテム、注意点を解説!(https://hugkum.sho.jp/275179

上履きを洗濯機で洗う方法

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洗濯機を使用する場合も、持ち帰った上履きを「ポイッ」と入れてスイッチを入れればよいというわけではありません。洗濯機できれいに上履きを洗う手順は、次の通りです。

外側の土や砂を落とす

まずはブラシを使って靴の外側についた土や砂、ほこりなどを落とします。ブラシや上履きは濡らさず、乾いた状態で行って問題ありません。また、靴底に鉛筆の芯や粘土、画びょうなどがついていないかも確認し、何かついている場合には洗濯機に入れる前に取り除きましょう。

つけ置きをする

汚れがひどい場合は、洗濯機に入れる前につけ置きしましょう。ぬるま湯に洗剤を入れ、そのなかに1~2時間程度浸けておくと、残った汚れが浮いて落ちやすくなります。酸素系の漂白剤を使うのもおすすめです。

ネットに入れる

そのまま洗うと上履きが洗濯機内を傷つけてしまう可能性があるため、準備ができたら、洗濯ネットに上履きを入れます。通常の洗濯物用よりも厚めの、靴・上履き専用の洗濯ネットがあるので、専用のものを使いましょう。

洗濯機を回す

ネットに入れた上履きを洗濯機に入れたら、洗剤も入れて通常モードで洗濯・すすぎ・脱水を行います。脱水のみ洗濯機を使用する人もいますが、脱水は上履きにも洗濯機にも負担がかかるので、気になる場合は洗濯とすすぎのみにしても構いません。

陰干しする

洗い終わったら、干して乾かします。脱水をしない場合は、タオルで水気を拭き取ってから干しましょう。日当たりのよいところに干すと、黄ばんだり上履きが傷みやすくなったりするので、日の当たらない場所の壁に立てかける、シューズ用ハンガーを使うなどして、早めに乾くよう工夫してください。

上履きは洗濯機で洗っても大丈夫?気になることや洗い方をまとめて紹介します。(https://woodylabo.com/blog/?p=4635

上履きを洗濯機で洗うメリット

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上履き洗いに洗濯機を使用するメリットは、大きく3つです。洗う人の負担が減ることはもちろん、うまく活用すれば洗い上がりもよくなります。

手間が省けてきれいになる

洗濯機を使えば、上履きを洗うのにかかる手間や時間を軽減できます。手順を見るとわかる通り、ほこりを落としたり、必要に応じてつけ置きをしたりと事前準備も必要ですが、ゴシゴシこする、泡がとれるまで洗い流すといった、最も大変な工程を洗濯機に任せられます。

脱水できて水の切れがよい

脱水を使うと、水の切れがよく乾きやすくなります。手洗いだとタオルで水気を取ってもまだ湿っぽく、乾燥に時間がかかるケースも少なくありません。しかし、洗濯機の脱水機能はしっかりと限界まで絞ってくれるので完全に乾くのも早く、生乾きによるにおいを軽減できます。ただし、脱水をすると洗濯機も上履きも傷みやすくなることもあるため、注意しましょう。

よい香りになる

洗濯機を使うとすすぎでしっかり洗剤を落としてくれますが、洗剤の香りは手洗いよりも残りやすくなります。前述の通り、脱水を使えば生乾きのにおいも抑えられるので、きれいになるだけでなく、よい香りに仕上がるのもメリットです。

上履き洗いを手抜きできる、靴にも洗濯槽にも優しいネット(https://kakakumag.com/houseware/?id=6484

上履きを洗濯機で洗う場合に気になること

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上履きは洗濯機洗いでもきれいになりますが、洗濯機を使うことで生じる不安や問題もあります。洗濯機を使用する前には、次のような注意ポイントがあることも知っておきましょう。

衛生面

「上履きを洗濯機に入れるのに抵抗がある」という人に多い理由が、衛生面の心配です。子どもは、上履きで園や学校内のいろいろなところを歩き回っているので、上履きの裏面も雑菌だらけ、という可能性はゼロではありません。

衛生面が気になる場合は、つけ置きをしてから洗濯機に入れるのがおすすめです。そのほうが汚れも落ちやすいですし、洗濯機内もよい状態を保ちやすくなります。

洗濯機の故障

柔らかい衣類などを洗うための洗濯機に、履物を入れたら故障してしまうのでは?と思う人もいます。確かに、上履きをそのまま入れると、洗濯機のなかで上履きが暴れまわり、故障の原因になりかねません。

そこで重宝するのが、上履き用の洗濯ネットです。分厚くクッション性に優れたネットに入れれば、上履きが洗濯機に与えるダメージを軽減できます。使っていない古いバスタオルなどを一緒に入れるのもおすすめです。

上履きが傷む

硬い洗濯機内に上履きが何度も打ち付けられると、上履きの傷みも心配になります。この場合も、上履き専用の洗濯ネットがあれば安心です。しかし、手洗いと比べると上履きにかかる力が強く、また「ここの汚れがひどいから」と、重点的に洗ってくれるわけではありません。

筆者は手洗い派で洗濯機を使ったことがありませんし、「どちらの洗い方のほうが傷みやすい」という公式なデータもありませんが、手洗いと比べると傷みやすい可能性があることは、覚えておきましょう。

不安を解消して上履きを洗濯機洗いするためのポイント

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さまざまな理由で、上履きを洗濯機で洗いたいと思った場合も、安心して洗濯機を使用したいですよね。最後に、快適な上履き洗いを実現するための工夫を紹介します。

予洗いをしてネットに入れる

洗濯機に入れる前に予洗いやつけ置きをすると、衛生面の不安を解消できます。また、砂や食べこぼしなどの付着物を事前に取り除けば、洗濯機の故障も防止できるでしょう。

洗濯機に入れる際は、ネットの使用が必須です。上履き専用の厚手のものを使用し、洗濯機にも上履きにも、必要以上の負担がかからないようにしてください。

ミニ洗濯機を購入する

上履きだけでなく、スニーカーなども頻繁に洗わなければならない場合は、ミニ洗濯機を用意するのも1つの方法です。ベランダなどに置けるミニ洗濯機を、上履きや靴専用にすれば、衛生面の不安を解消できます。

衣類用のミニ洗濯機でも上履きは洗えますが、靴洗い専用のものも販売されています。さまざまな製品を比較・検討し、用途に合ったものを選ぶと、洗濯機を使った上履き洗いがより快適に実現できるでしょう。

コインランドリーを利用する

最近のコインランドリーには、さまざまなものを洗える洗濯機や乾燥機が並んでいます。洗濯から乾燥までを1台で完結できる大型の洗濯機、布団が洗える洗濯機などのほか、靴を洗える洗濯機もあります。

靴用洗濯機は、大人2足、または子ども1足をまとめて洗えるものです。洗濯機だけでなく、乾燥機も設置しているコインランドリーもあるので、複数の上履きを洗いたいときはもちろん、靴を洗いたい場合にも役に立ちます。

ただし、1回数百円とはいえ利用にはお金がかかるので、毎週コインランドリーに行くのは現実的ではありません。急ぎの場合や「今日は洗濯機で洗いたいな」というときに、活用するのがおすすめです。

上履きは洗濯機で洗うのも◎正しい方法で清潔を保とう

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上履きは、手洗いだけでなく洗濯機で洗うこともできます。洗濯機で洗ってもきれいに仕上がりますが、正しい方法を取らないと洗濯機や上履きが傷んだり、衛生面の不安を覚えたりするので注意が必要です。子どもが清潔な上履きを持って行けるよう、手洗いと洗濯機洗いそれぞれのメリットを理解し、状況に応じて活用しましょう。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

大学・大学院にて日本語学を専攻し、修了後は日本語学校に非常勤講師として勤務。2018年よりウェブライターに転身し、さまざまなメディアで記事を手がける。2人の子を持つ「ママライター」として、日々育児に仕事に奮闘中。

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