【晴華楼の麻婆丼】シビレを求めて、町中華の名店に(福岡市中央区)

 夏バテと、過重労働・疲労蓄積で、連日朦朧としている。こんな暑い夏は、身体がかえって「辛いもの」を欲する。大概毎年、激辛のカレーだとか、全力でタバスコをふりかけたナポリタンなどを食し、大量の汗をかく。そしてつぶやく。

 「整った」

 不健康な感じは否めないが、これまでこうやって夏を乗り越えてきた。

 しかし今年はそんじょそこらの辛さでは整わなくなってしまった。辛さという刺激に慣れてしまったのかもしれない。そんなこの夏、私が辛さを超えて行きついた場所。それは「シビレ」である。今日はシビレを求めて彷徨い、こちらにたどりついた。

撮影:ヤマナカリョウ
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草ヶ江 町中華の名店「中華料理 晴華楼」

 この日は在宅勤務をしており、同じく自宅にいた長男(中1)を誘って、ランチタイムに自宅近隣のこちらに伺った。住所でいうと中央区草ヶ江、地下鉄六本松駅から徒歩で5分ほどで到着する。 

 暖簾に書いてある通り、創業は昭和四十八年。立派な老舗と言えよう。いつ行っても多くの客で賑わっている、この周辺に暮らす人にとっては定番の、街中華の名店である。

 こちらが「麺・飯」「デザート」のメニュー。

撮影:ヤマナカリョウ

名物は(メイビー)「皿うどん」

 お店に確認したわけではないのだが、一番人気は「皿うどん」で間違いないだろう。この日いたお客さんも半分以上が皿うどんを食べていたようだった。私もよく食べるが、絶品。

撮影:ヤマナカリョウ

 麺はちゃんぽん麺だろうか、メニューにも書いてある通り「やわらか麺」で、やや、もちもちした食感。絶妙に炒められた具材とマッチしており、非常においしい。

撮影:ヤマナカリョウ

 福岡は皿うどんのレベルが非常に高いが(私は長崎出身だが皿うどんに関しては福岡優勢とさえ思っている)そんな福岡の中でも、トップ集団に位置する皿うどんだと思う。

 なお、こちらが「一品料理」のメニュー。

撮影:ヤマナカリョウ

「町中華で飲る」にも、理想的

 近所なので、1人でもふらっと入って、ビールと餃子、ニラ玉、レバニラ、なんかつまみながら、ちびちび飲るパターンも多い。いわゆる町中華飲みにも、ばっちりの店である。(以下、撮影は別日の夜!)

撮影:ヤマナカリョウ
撮影:ヤマナカリョウ

 ただ今日は「シビレ」を欲している。私が迷わずオーダーしたのは、初めて頼む「麻婆丼」(ピリ辛)である。

長男(食トレ中)が頼んだ「焼きめし」と「酢豚」(単品)

 この日、先にやってきたのは、現在中学校1年生の長男が頼んだ「焼きめし」と「酢豚」。

撮影:ヤマナカリョウ

 もともとよく食べるのだが 特に最近は、サッカーをやっている関係から、身体を大きくするためもっぱら「食トレ」に勤しんでいる。このくらいであれば余裕で完食。メニューを見ながら、追加で頼みそうな様子を見せるので、言ってやった。

「もう、ええでしょう!」(Netflix 「地面師たち」より)

はじめましての「麻婆丼」は、私をシビレさせてくれるか

 おおむねのメニューは食べたことがあるのだが、実は麻婆丼を頼むのははじめて。こちらのお店の地肩の強さは重々知っているので、おいしいのは間違いない。ただ、今回でいえば「シビレ」を求めてもいる。さぁ、私をシビレさせてくれるのか?

撮影:ヤマナカリョウ

 グルメ記事でこういうことを言うべきではないかもしれないが、もう「言うまでもないでしょう」なおいしそうな見た目。そして漂ってくるかほり、じんわりと汗をかきそうな、シビレの予感。早速、スプーンでしっかりとすくいまして、いただきます。

撮影:ヤマナカリョウ

 たまらんです。求めていたやつです。単純な辛さではなく、しっかりとした旨さをベースに、五感を刺激する、奥深き「シビレ」がある。あぁ、うまい、うますぎる!

撮影:ヤマナカリョウ

ハフハフと食べ続け、毛穴は全開、チャクラも全開・・・。食べ終わった後、虚空を眺めながら、しみじみとつぶやいてしまった。

 「整った・・・・」

 名店「中華料理 晴華楼」皿うどんはじめ何を食べてもうまいですが、未体験の方はぜひぜひ「麻婆丼」も!

晴華楼

住所    福岡市中央区草香江1-1-9
電話番号  092-733-8588
営業時間  月・火・木・金・土 11:00 – 14:00/17:00 – 21:00
      日・祝日 11:00 – 14:00/17:00 – 20:00
      ※定休日 水曜日

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

惑える40代。飲み歩き・食べ歩きをこよなく愛し「酒ダルマ」と呼ばれるも、40代にして守りに入りやや健康志向。基本ミーハー、浅く広くカルチャー全般に興味。

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