蛙化現象とは?由来と原因、男女120人に聞いた具体例を解説

 「蛙化現象とはどんな意味?」「蛙化現象の治し方はある?」と考えている人もいるのではないでしょうか。

 そこで今回は、蛙化現象の意味と具体例を男女120人へのアンケートとともに紹介し、原因と治し方のヒントを解説します。

 「好きな人と両思いになった途端に冷めてしまうのはなぜ?」「原因がわからないまま突然振られた」という経験がある人は、ぜひご覧ください!

目次

蛙化現象とは?【2つの意味と由来】

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 蛙化現象の本来の意味は、「片思いの好きな人と両思いになった途端に気持ちが冷めてしまうこと」です。
 ところが、近年では使い方が広がり、本来の意味とともに「好きな人の欠点を知って気持ちが冷めてしまう現象」の2つの意味を指すようになりました。

【蛙化現象の2つの意味】

①好きな人と両思いになった途端に気持ちが冷めてしまう現象

②好きな人の欠点を知って気持ちが冷めてしまう現象

 蛙化現象の由来は、グリム童話の「かえるの王さま」といわれています。
 物語は、気持ち悪いと思っていた蛙が素敵な王様に変身するストーリーですが、蛙化現象は素敵だと思っていた王様が気持ち悪い蛙になってしまう様子から名づけられたようです。

蛙化現象になった経験はある?【男女120人に調査】

 今回は、20歳~35歳の男女120人に蛙化現象の経験を質問するアンケートを実施しました。

 すると、男女別のデータとエピソードから蛙化現象の意味の認識や具体例が見えてきました!

【蛙化現象の意味】認識は人それぞれ異なる模様

蛙化現象とはどんな意味

 蛙化現象の意味を問う質問では、「相手の欠点を知って気持ちが冷めること」「相手と両思いとわかって気持ちが冷めること」と回答した人が男女ともにそれぞれ約45%でした。

 どちらかの意味で認識していたり2つの意味が混同したりしている場合は、蛙化現象について会話をしていても話がかみ合わない場面があるかもしれませんね。

【蛙化現象】好きな人の欠点が原因で冷めた女性は4割以上!

蛙化現象になったことはあるか

 「好きな人の欠点を知って冷めた経験がある」と答えた人は、男性より女性のほうが約2倍多い結果となりました。

 このことから、男性より女性のほうが相手のネガティブな面や価値観の違いを知ったときに幻滅しやすい傾向があるといえるでしょう。

【欠点を知って冷めた人のコメント】
女性のコメント:
・お店の店員さんに対する態度が悪かったのを見て信用できなくなった。(26歳/女性)
・食事中のマナーが汚い姿に嫌悪感をもってしまった。(30歳/女性)
・ファッションセンスがどうしても合わなかった。(25歳/女性)
・フードコートでキョロキョロしている姿を見て、頼りない人だなと思ってしまった。(22歳/女性)

男性のコメント:
・好きな女性を神聖化しすぎて、現実的なギャップに冷めてしまった。(35歳/男性)
・相手に浮気癖があると知って、結婚は難しいと思った。(27歳/男性)

【蛙化現象】好きな人と両思いとわかって冷めた女性は約2割!

蛙化現象になった経験はあるか

 「好きな人に好意を寄せられた途端に気持ちが冷めた経験がある」と答えた人は、全体では男女ともに約1~2割であったものの、女性のほうが多い傾向がありました。

 両思いになった途端に冷めた理由を見てみると、男性と女性で違いがあることがわかります。

【両思いと知って冷めた人のコメント】
女性のコメント:
・両思いになりたいと願っていたけれど、いざ好かれると「私みたいな人間を好きになるなんて見る目のない人間だな」と気持ち悪く感じた。(26歳/女性)
・私は片思いで満足していたので、いざ男性に告白されたら怖くなってしまった。(23歳/女性)
・憧れていた彼が自分に甘えてくる姿が生理的に受け付けなかった。(27歳/女性)

男性のコメント:
・好きな人を追いかけている時期がいちばん楽しかったから。(26歳/男性)
・相手を振り向かせるために自分をつくりすぎて疲れたから。(24歳/男性)

蛙化現象が起こる原因【理由を知ると克服につながる】

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 蛙化現象が起きると、「自分でも理由がわからない」「いつも同じことを繰り返してしまう」と悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。

 続いて、蛙化現象が起こる原因と起きやすい人の特徴、シチュエーションをみていきましょう。

 自分にあてはまる原因がわかると、解決のヒントが見えてくるかもしれません。

自分に自信がないから

 自己肯定感が低い人は、「自分のような人間を好きになるなんて理解できない」と相手を信じられなくなったり、「気持ち悪い」と嫌悪感を抱いてしまうことがあるでしょう。

 また、恋愛に慣れていない場合は「欠点を知ってショック。でも、どうすればよいかわからない」と不安になってしまうことも。初めての場面では不安はつきもの。経験を重ねるなかで克服できる場合もあります。

過去にトラウマを抱えているから

 過去の恋愛や人間関係で傷ついた経験があると、めでたく好きな人と両思いになっても「いつか嫌われるのでは」「また浮気されるのはイヤ」と恐怖を感じてしまうこともあるでしょう。

 トラウマを抱えているときは、まずは「自分は今不安なんだ」「あのときはつらかったよね」と自分自身の気持ちを受け止め、癒すことが大切です。

 心が落ち着いてきたら「別れた元彼と目の前の彼は別の人間」「彼の行動を信じてみよう」と考えてみると、一歩踏み出すきっかけがつかめるでしょう。

完璧主義の傾向があるから

 「カップルは同じでないとダメ」「価値観の違いを許せない」と考えている人や、物事を0か100かで判断しがちなタイプの人は、相手の欠点を知ると即座に別れを決意することも。

 理想をもって行動するのはすばらしいことですが、自分や他者に対して「こうあるべき」「こうでなければダメ」と縛りすぎると大きな負担になってしまいます。

自分にとって譲れないことだから

 どんなに好きな人だとしても、相手の欠点がどうしても譲れないことや自分を苦しめるものであれば、恋心が冷めてしまうのも無理はありません。

 周囲には「そんなささいなことで嫌いになるなんてもったいない」「気にしすぎだよ」と説得されても、自分にとって大事なこだわりであれば、あなたが悪いわけではないのです。

相手を追いかける必要がなくなったから

 好意を寄せる相手と両思いになった途端に気持ちが冷めてしまう理由として、男性に特に多かった理由では、追いかける必要がなくなったからというものがありました。

 恋愛を人間関係ではなくゲームとして捉えている人は、いざ相手を振り向かせる目標をクリアすると燃え尽きてしまうことも。相手から見ると、「付き合う前は優しかったのに、付き合ってから冷たくなった」と不安になってしまうでしょう。

相手を美化しすぎていたから

 好きな人との接点が少ないまま両思いになった場合は、相手の存在を美化しすぎると欠点を知ったときのショックが大きくなってしまいます。

 相手への自分の理想が膨らむあまり、「彼はそんなことをしないはず」「自分が思っていた人と違う」と幻滅してしまうのです。

 また、恋愛ゲームや少女漫画に没頭しがちな人や恋愛経験が少ない人は、異性に対する理想と現実のギャップに戸惑うこともあるかもしれません。

蛙化現象を克服するコミュニケーションのポイント【治し方はある?】

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 蛙化現象に悩んでいる人のなかには、「治し方を知って恋愛を楽しみたい」「異性とのコミュニケーションが苦手」という人もいるでしょう。

 ここでは、蛙化現象を克服につながるコミュニケーションのコツを紹介します。好きな人や気になる人と仲よくなりたいときに、ぜひ活用してくださいね!

時間をかけて仲よくなる

 両思いになった途端に冷めてしまうなら、付き合うまでに時間をかけてお互いを知る方法がおすすめです。

 出会ったばかりのころは自分をよく見せようと必死になりがちですが、デートを重ねるごとにお互いの素の性格や考え方が見えてきます。

 恋人関係になる前にお互いのギャップを知ると、心理的な距離感を保ちながら「いろいろな考え方の人がいるんだな」「自分だったらどうかな」とフラットな視点で考えやすいでしょう。

自分の気持ちを整理する

 相手のことを突然生理的に受け付けなくなって戸惑うときは、「なぜ嫌悪感を抱いたのか」「なにが許せなかったのか」を自問自答してみましょう。

 振り返るときは、紙に書き出したり信頼できる人に話したりすると、自分の感情を客観的な視点から整理しやすくなります。

 同時に、相手の好きなところや楽しかったことなども思い出すと「イヤなところだけじゃない」「別れなくてもよいかも」と前向きに考え直せるかもしれません。

価値観が違うのは当たり前

 カップルは心の距離が近くなると、「私たちは一心同体」「なんでも同じでないといけない」と考えてしまうことも。

 とはいえ、仲のよい友人や家族にも、価値観が100%一致している人はいないはず。赤の他人である以上、恋人でも考え方や感性が異なったりすれ違ったりするのは当たり前のことです。

 相手との違いに焦ったら、一呼吸置いて「自分はこう感じるけれど、彼はどうだろう?」と線引きをしてみるとフラットに考えられるようになるでしょう。

白黒つけず「グレーもOK」と考えてみる

 人間関係や自分自身に完璧を求めやすい人は、あえて「欠点も相手の一部」「誰にでも得意・不得意はあるもの」と考えると心がラクになります。

 完璧な人間はいないとわかれば、「相手の足りないところはフォローしよう」「自分が苦手なことはやってもらおう」と発想を転換させることも可能です。

 弱みをさらけ出すには勇気がいりますが、お互いに助け合えると信頼関係がぐっと深まり、長続きする間柄を築けます。

クッション言葉を添えながら不満を伝える

 相手の行動にモヤモヤするときは、クッション言葉を使いながら相手に直してほしいと伝える方法もおすすめです。

 相手にどう思われるか不安なら、「言いにくいけれど、大切なことだから話すね」「あなたとの関係を続けたいから伝えておきたいんだ」と前置きをすると、相手も受け取りやすくなります。

 あなたを大切に思っている相手なら「自分では気づかなかったから、言ってくれてよかったよ」「○○ちゃんはそう感じるんだね。治せるようにがんばるよ!」と前向きに改善してくれるでしょう。

相手の言動の理由を聞く

 相手の発言や行動に違和感をもったときは、理由を聞いてみると理解につながることもあります。

 例えば、節約志向の相手であれば「家計が苦しい家庭で育って苦労したから」「お金を貯めてあなたにプレゼントをしたいから」などの知られざる背景があるかもしれません。

 「自分には考えられない生活をしている人もいるのだな」「目標をもって行動しているんだな」とわかると、相手に歩み寄る気持ちが湧いてくるでしょう。

苦しさが上回るなら離れるのもあり

 蛙化現象が起きてしまい、「生理的にどうしても受け付けない」「一緒にいるのがつらい」と悩んでいるなら、距離を置くのもひとつの方法です。

 誰にでも大切にしたいものやこだわりがあるため、無理をしてまで付き合う必要はありません。

 そのうえで、相手から離れるときは自分の感情をそのままにせず「具体的になにがイヤだったのだろう」「こういう状況は苦手かもしれない」と振り返ると、今後の恋愛や人間関係にもプラスに働くでしょう。

蛙化現象を治すには、相手と対話することが大切!

 蛙化現象には2つの意味があり、「好きな人と両思いになった途端に気持ちが冷めてしまう現象」「好きな人の欠点を知って気持ちが冷めてしまう現象」として知られています。

 両思いになった途端に冷めてしまうときは、自分自身の理由を深堀したうえで相手とじっくり信頼関係を築くと、理想と現実のギャップが埋まりやすくなります。

 また、相手の欠点を知って冷めてしまうときは、相手の言動の背景や理由を確認したうえで、あなた自身はどう感じるかを考えてみましょう。

 あなたが好きな人とコミュニケーションを重ねながら、恋愛を楽しめることを願っています!

【データ出典】
蛙化現象に関するアンケート
調査日:2024年9月2日〜9月5日
有効回答数:120人
(インターネットによる20〜35歳の男女へのアンケート調査)

(ファンファン福岡公式ライター / Satoko)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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