結婚式の後、参列してくださった方々からのご祝儀を開封すると、夫側のゲストAさんのご祝儀額に驚愕! お車代をお渡ししていたこともあり、夫婦でその額に驚きました。後日、更に私たち夫婦を仰天させる事実が分かったのです…。
ご祝儀の金額に仰天

夫側の女性ゲストであるAさんと、夫と私の3人は同じ語学学校で知り合いました。Aさんは小麦色の肌にロングヘアが似合う、明るくて自由闊達な人です。私とAさんは何か用事があれば話す程度の仲でしたが、夫はAさんと歳も近いことから卒業後も連絡を取り合っていました。
ホテルウェデイングの挙式から披露宴まで出席してくれたAさんと、コロナ禍の関係で欠席した同じ学校出身のBさんは、2人連名でご祝儀を包んでくれました。
2人からのご祝儀を確認すると、そこには合計2万円が入っていました。金額の内訳は分かりませんが、恐らくAさんとBさんそれぞれ1万円ずつ包んでくれたのだと思います。Aさんにはお車代として1万円をお渡ししていたので、ご祝儀は実質0円…。
欠席したBさんはともかく、結婚式に出席してくれたAさんからも1万円という事に夫婦でかなり驚きました。ご祝儀が1万円という地域もあると聞きますが、私達もAさんもその地域には当てはまりません。そして、それを上回る実質0円のご祝儀…。まさか自分たちの結婚式で経験するなんて夢にも思っていませんでした。
さらに、まさかの嘘?

後日、Aさんの事も知っている同じ学校出身の私側ゲストである友人に、この事について話をしました。すると友人は気まずそうに衝撃の発言をしたのです。
「Aちゃんこっちで結構前から働いてるし、お姉ちゃんと一緒に住んでるから、お車代は必要なかったと思うけど…」友人は結婚式でAさんから直接聞いた話だと言うのです。
Aさんからは
「姉の家に泊まるため宿泊代はいらない、当日の交通費だけで大丈夫」と言われていました。Aさんから直接聞いた事より、どうしても仲の良い友人の言葉を信じてしまいました。
夫へもこの事を伝えると、信じられないと言いつつ、少し怒った様子で
「Aさんに直接聞いてみる」と言い出したのです。
事実だとしてもそうでなくとも、Aさんを問い詰める事は良くないと夫を説得。結局、何もAさんへ聞く事はしませんでしたが、「一生懸命準備した結婚式なのに…」という思いが強く、夫婦で暫くAさんの仰天行動を根に持ちました。
Aさんは海外を渡り歩くバックパッカーで、お金が無くなったら日本へ帰国。稼いだらまた海外へ行くような生活をしていました。そのためか日本のマナーには疎く、結婚式には肩と胸元が大きく開き、スカートの丈がかなり短い露出度の高いドレスと、ロングブーツを履いて結婚式に出席したことも思い出されます。
日本の文化をよく知らないからBさんと同額の1万円を包んだのか、それともご祝儀を払ってまで出席したくなかったのか。数カ月間、夫とはこの事で会話が続きました。そして結局、Aさんと夫の仲は疎遠になってしまったのでした。
ご祝儀1万円は悪?
当時はAさんの言動に対して怒りの気持ちがとても大きかったです。しかし、今考えると私たち夫婦は結婚式フィーバーで自分たちの事ばかりを考えていた節もありました。
コロナ禍の結婚式にわざわざ足を運んでくれた事や、相手の様々な事情をもっと想像できていたら、Aさんをあんなにも悪く言ってしまう事はなかったと思います。
自分を一歩引いて見る客観性や冷静さを失ってしまい、反省しましたが、何とも後味の悪い体験でした。
(ファンファン福岡公式ライター/くまよ)


