十人十色! 4人の子どもを通して出会った個性豊かな先生たち

 わが家には、小学生から高校生まで4人の子どもがいます。関わってきた先生の数もかなりに上り、それぞれの先生の方針や指導の違いに、驚かされることがあります。特に個性が強かった4人の先生を紹介します。

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報告が多過ぎても、少な過ぎても困りもの

出典:Photo AC

 小学生は心配な点が多いので、先生から電話が来るとドキっとしますよね。でも、場合によっては何も報告がないのも不安です。こんな正反対のタイプの先生がいました。

何でもかんでも電話で報告してくる先生(長男が小学4年生の時の担任の先生)
 その先生は、たたいた・たたかれたの少しのけんかでも
 「今日、お子さんが○○君とけんかしました」と、すぐに電話してきました。私は子ども同士のけんかには、なるべく口を挟まない主義。けがもなく、学校で話し合って解決したのなら報告は必要ないと考えます。しかし、相手の親にも連絡がいくとなると、知らないふりはできないので困ります。

 他にも
 「休み時間に転んで膝をすりむいたのですけど、どうしますか?」と聞かれたこともありました。保健室で手当てを受け、病院に行くほどでないなら、報告不要なのですが。先生からのささいな報告が多い点は、保護者の間で悩みにもなっていました。

逆に何も教えてくれない先生(長女が小学2年生の時の担任の先生)
 ある日、体操服のまま学校から帰ってきた娘。私が
 「どうしたの?」と思って聞いてみると、鼻血が出たから着替えたと言います。特に変わった様子もなかったので、そのままにしていたのですが、しばらくしてママ友から連絡がありました。
 「○○ちゃん、登り棒の一番上から落ちて血だらけだったらしいね! 大丈夫なの?」

 びっくりして詳しく聞くと、登り棒にぶら下がって遊んでいた娘は、高さ3mほどを真っ逆さまに落ちたそうです。鼻血が止まらず、周りは血だらけで、人だかりもできる騒ぎだったとか。その後、保健室で1時間ほど休んで、自分の足で帰って来たようです。

 そのことで、担任の先生からは何一つ報告はありませんでした。幸いその後、気分が悪くなることはありませんでしたが、万が一のことも考えられます。このような時はさすがに、先生からの連絡が欲しかったです。

アツ過ぎる先生は、時に空回りで混乱を招くことも

出典:Photo AC

 熱血先生は子どもたちには人気ですが、ちょっと困ることもありました。

極端な夢を語る先生(長男が中学2、3年生の時の社会の先生)
 その先生は、教科書をあまり使わずに独自のプリントを用意して、自分の興味のある分野(「織田信長が本能寺の変の後も生きていた」説など)を掘り下げた授業をしていました。いろいろな国に行った経験があり、ボランティア活動にも熱心。子どもの相談にも親身になってくれるので、生徒には大人気でした。

 ただ、
 「海外でボランティア活動をしてみるのもいいぞ!」
 「高校進学で人生が決まるわけではない!」
 「いろいろなことに挑戦しなさい!」など、ちょっと夢を語り過ぎることも。

 そのせいか、この先生のクラスの子で自衛隊の学校に入学したり、高校から海外留学したり、進学しない決断をしたり、ちょっと珍しい進路を選ぶ生徒が多かったようです。一部のママの間では
 「高校だけは、普通に行ってほしかった」という声も聞かれました。

新人熱血先生(長女が小学3年生の頃の担任の先生)
 体育大学を出たばかりのその先生は、とにかく元気でやる気に満ちあふれていました。楽しく勉強できるように授業もいろいろと工夫してくれましたが、時々やり過ぎてしまうことも。

 例えば算数の授業で、お菓子や手作りのブロックなど小物を多く使ってかけ算を教えようとしましたが、子どもたちが数え切れなくなり、かえって混乱させていました。またクラスでいじめが発生した時は、犯人捜しに一生懸命で、丸1日いじめについての特別授業を行い、クラスの雰囲気を悪くしたそうです。

 これまでいろいろな先生と出会いましたが、子どもも保護者も、性格や考え方はさまざまですよね。価値観が合う・合わないなどがあるとは思いますが、どの先生も一生懸命に子どもと接してくれているのは間違いない気がします。

(ファンファン福岡公式ライター/おきょうさん)

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