ゴールデンウィークには親戚一同が集まるという人も多いと思います。わが家も、夫の実家に集合するのですが、そこで「二度と泊まりたくない!」という経験をしました。今回は、休息のはずが疲れきって帰宅した経験をお話しします。
仲良し家族が義実家に集合
私たち家族は、長期休暇を利用して夫の実家に集まるのが恒例。
義実家がお祭りのように賑やかになるのを、優しい舅と姑は楽しみにしてくれていました。
集合する家族は、わが家と、夫の兄の家族。
わが家は小2の男の子が1人、義兄の家庭は中1と小4の女の子2人です。つまり、舅と姑を含め、一軒家に9人が集まります。
義兄夫婦は穏やかで親切な人たち。怒ったところを見たことがありません。義兄はゲームが得意です。わが家の息子は
「おじさんにゲームを教えてもらうのが楽しみ!」と懐いていました。
義兄と息子がゲームするのを眺めたり、みんなでトランプをしたりして、あっというまに時間が過ぎます。
そして、夜。順番に風呂を使い、寝る準備です。就寝場所は、義兄夫婦が8畳の居間に敷いた3枚の布団、私たち家族が6畳の洋間に敷いた2枚の布団です。
しかし、義兄が恐ろしいことをさも平然と言ったのです。
「夜中にテレビ使いたいからみんなで洋間に寝てくれない?」
2つの布団に6人で就寝
義兄は最近、はまっているオンラインゲームがあるとのこと。ゲーム機をテレビに繋ぎ、居間を独占したい様子。
しかし、家具のある6畳洋間では、布団を2つ敷くのが限界です。そこに6人って無理があるでしょ…。そう思い、義姉か夫が断ると思ったのですが。
義姉は、慣れた様子で穏やかに
「いいよ」と快諾。夫も嫌そうな様子がありません。むしろ
「いとこと一緒に寝られるって」と息子を焚きつけます。
子どもたちは、一緒に寝られるとわかって嬉しそうに騒ぎ、義姉も
「よかったね~」と受け入れる中、私だけ「嫌」とは言えませんでした。
義兄は居間を独占し、私たちは6畳の部屋に布団を2枚敷きます。部屋の電気を消すと、下の姪が
「暗いの無理!」と叫びました。
義兄家族は、いつも豆電球をつけて寝ているそうです。私は真っ暗のほうが眠りやすいのですが、言い出せません。豆電球で妥協し、夫・私・息子・姪(妹)・姪(姉)・義姉、の順で寝転がりますが…。
とにかく狭い! おまけに、自宅なら22時にはぐっすりの息子が、姪っ子とふざけ合って23時半を回っても眠りません。
夫が
「そろそろ寝な」と注意して、嫌々口を閉じる始末でした。
次回のお泊りに向けて
24時を回る頃、ようやく皆の寝息が聞こえます。
隣の夫はぐっすり。高校と大学は部活の寮で生活していたので、騒がしい環境に慣れているのです。義姉からも規則正しい寝息が聞こえます。そういえば義姉は5人兄弟でした。
私はひとりっ子で、雑魚寝の環境に慣れていません。一睡もできず、皆の寝息と壁越しのゲーム音を聞きながら朝を迎えます。
起床してきた義父母に
「昨日はみんなで楽しそうだったね」と声をかけられ、苦笑するしかありませんでした。
泊まりは2泊の予定です。「翌日も同じ状況だったらどうしよう」と震撼したのですが、義兄のゲームの予定はなし。別々の部屋で就寝しました。
息子は渋りつつも、早めに寝てくれました。
寝返りもできるぐらい広々とした環境で、私もぐっすりです。
親戚に不満はありません。しかし、今回ばかりは、悪い人ではないけれど趣味に没頭する義兄を恨みました。次のお泊りには、絶対にアイマスクと耳栓を持参しようと決めています。
(ファンファン福岡公式ライター/芦谷)