育児中の素敵なママから、LINEで突然のお願い。「キラキラ輝くために、家族や友人を犠牲にするのはやめて!」そう言えたなら・・・。
キラキラママAさん
誰もが知っている大企業にお勤めで、わんぱくな2人の男児を子育て中の、ご近所ママAさん。 こぎれいで、話題が豊富、ママコミュニティでは顔が広く、育児中でも自分らしく輝くキラキラママと評判の人気者でした。あの日、LINEのグループトークで、とんでもないお願いをされるまでは。
「今朝、息子が保育園に行きたくないとワガママを言うので、公園に置いてきました。そのまま出社したのですが、心配で仕方がありません。どなたか息子の様子を見に、公園へ行ってもらえませんか?」
Aさんが息子(以下A君)を置き去りにしたのは、テニスコートや野球場、じゃぶじゃぶ池のある大きな公園。車道に飛び出す危険は少ないけれど、4歳の男の子がひとりで過ごすには広すぎる…。
LINEを見て驚いた、ほかのママ達数人と、手分けして公園を捜索することになりました。時間は昼過ぎ。Aさんが出社前に置き去りにしたのなら、もう4時間は経っているでしょうか。もしも、今、手をひいて一緒にいるわが子が、この広い公園で迷子になったら・・・ そう思うと血の気がひくようで、必死で探し回りました。
「A君、アスレチック遊具のところにいたよ!」 友人Bさんから見つけた時、強い日差しをさえぎるためか、A君は、水筒をかかえたまま、トンネルのある遊具で寝ていたそうです。そのまま、Bさんの家に連れて帰り、お昼ごはんを食べさせました。いつもどおり、元気に遊ぶ子ども達。
やっとAさんがBさんの家に迎えに来た途端、A君は脇目もふらずAさんにしがみつき
「おかあーさん! ごめんなさい!」と、わぁわぁ泣き叫びました。
さらにその晩、LINEのグループトークに、再びAさんがとんでもないお願いを書き込みます。
とんでもないお願いとは?!
「今日はご迷惑をおかけしました。図々しいお願いですが、また息子が登園拒否した時に、だれか預かってもらえないでしょうか? 今、大事なプロジェクトを控えていて、私以外の人の代理がきかないし、有給休暇をとることも難しいんです。主人も多忙で、近居の義両親にも頼りたくありません」
Aさんにとっては、切実だったと思いますが、誰もそのお願いに反応せず、既読スルーしてしまいました。 働いているママは、育児に家事、仕事を一手に引き受けて、大変だと思います。毎朝5時に起きて、朝食を準備し、洗濯物を干し、子ども達を保育園や小学校に送り、それから仕事。職場に肩身の狭い思いをしながら、時短でお迎えに行って、夕食作りにお風呂、寝かしつけ。全てを放り出したいと思うことも少なくないでしょう。
けれど、子どもを置き去りにするくらいなら、苦手な義両親に手助けを求めてください。ご主人に仕事を調整してもらってください。キラキラしなくていいから、もっと家族と向き合ってください。これからもお付き合いが続くご近所ママだから、直接伝えられずモヤモヤとするこの気持ち。皆さんだったら、手助けしますか?
(ファンファン福岡一般ライター)