グルメすぎる保育園児。ママ友の家を出入り禁止になったワケとは?!

 わが家の2歳男児は、おにぎりが大好物で、米の炊き加減には、一家言(いっかげん)を持っています。土鍋ごはんには劣るけれど、おかずさえあれば完食するのが、炊飯器で炊いたごはん。 そして、下の下が、冷凍ごはんを電子レンジで解凍したもの。不満そうにノロノロと食べるので、めったに出すことはありません。 「うちの子、米の味にうるさいんだ」そんな話を友人にすると、「あまりグルメに育てると、後々苦労するかもよ」と意外な話を聞かせてくれました。

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友人の子どもが仲間はずれにされている?!

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 友人Aさん(以下Aさん)は、某グルメ雑誌の編集者をしています。 仕事柄、美味しいお店や新店情報に詳しく、評判の店を食べ歩いては、
 「どんな食材を使って、どう調理すれば、こんな素敵な味になるのか」と、シェフから聞き出し、自宅で再現しています。遊びに行くと
 「どこのレストランからデリバリーしてきたの?」と驚くような、凝った料理でもてなしてくれます。

 そんなグルマンな彼女の子ども(以下A子ちゃん)は、離乳食の頃から本物志向。 農家から直送される味の濃い野菜や、一尾2000円以上の新鮮な鮮魚、松阪牛や薩摩黒豚、名古屋コーチンといったブランド肉など、厳選した食材をやわらかく調理して食べさせていました。

 これでは、すぐに肥満になってしまうのでは? と心配された方も多いことでしょう。 Aさんは、生涯健康に美味しく食べ続けることをモットーにしているので、出汁の旨みを利かせて余分な塩分を控え、糖質を抑えるなど、健康的な食事にもこだわっていたのです。

 またA子ちゃんが2歳になる頃から、両親と一緒に、有名なレストランや料亭で食事をしていました。現在、4歳になりますが、あれほど綺麗にナイフとフォークや、お箸を使いこなすグルメな子どもを、他で見たことはありません。

 そんなA子ちゃんが、最近、保育園で仲間はずれになりました。 同世代の子どもを育てているママとしては、他人事ではありません。

誕生日会での出来事とは

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 「保育園でいじめ? まだ4、5歳の子ども達が、仲間はずれにするの?」 そう心を痛めて話を聞くと、これまで仲良くしていたお友達のママが、
 「あの子と遊んではダメ」と指示しているのだと言います。

 「先月、同じクラスの子の誕生日会に招かれたの。子どもだけで遊びに来て下さいっていうのは、4才にして初めての経験で、プレゼントも準備して、粗相がないように言い聞かせて、送り出したんだけど… そのお誕生日会でトラブルがあったみたい」

 誕生日会を主催したママは、料理下手。 その日の誕生日会でも、温めただけのお総菜唐揚げ、市販のパスタソースを絡めたペンネ、市販の素を使ったちらし寿司… そんなものが食卓に並んでいました。

 A子ちゃん以外のお友達はパクパクと普通に食べているのに、A子ちゃんは少し食べたっきり、困ったような表情をして手が止まってしまったそうです。  
 「A子ちゃん、お腹すいていないの?」と主催ママが声をかけると、A子ちゃんはますます困った表情になりました。
 「ごめんなさい… 食べられるものがないの…」 気を遣った主催ママが
 「A子ちゃんの好物ってなにかな? うちの冷蔵庫にあるものなら出せるけれど…」と伝えると、A子ちゃんはホッとしたようにこう答えました。

 「じゃあ… 生ハム。ベジョータがいい」
 ベジョータとは、イベリコ豚の中でも最高峰の希少な生ハムのこと。 幼い頃から、親と一緒に名店を食べ歩き、厳選した食材やおとりよせ食材を使った手料理を食べている子どもにとっては、ごく普通のリクエストをしたつもりだったようです。

 それ以来、主催者ママが
 「あの子は生意気だから遊ばないように」と、わが子やその友達に言い聞かせているのだといいます。

 たしかにグルメすぎる子どもの発言に、カチンと来る気持ちも分かります。それでも、大人が子どもを煽動して仲間はずれにするのはいかがなものでしょう。

 Aさんは、そんな大人げない態度に呆れつつ、これ以上、仲間はずれが酷くなるようであれば、直接の話し合いも辞さないと言います。

 グルメすぎる保育園児と、大人げない料理下手ママ。どちらに非があるのでしょうか。

(ファンファン福岡一般ライター)

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