気が付けば日本の年中行事として定着しつつあるハロウィン。今年は新型コロナウィルスの影響で少し違う楽しみ方になるかもしれませんね。これは数年前の話ですが、初めてのハロウィンパーティーに参加する時は、どんな雰囲気なのかをしっかりリサーチしておかないと、私のような痛い目にあってしまうかもしれません…。
セレブママからのお誘い
習い事を通じて知り合ったママ友は溢れ出すセレブ感が半端ない美女。 ハイブランドのファッションをさらりと着こなし、頭の先から足の先までキラキラしています。 かといって嫌味なところがあるわけでもなく、「住む世界が違う感じがするけど、素敵な人」といった印象でした。
そんなママ友とは、習い事の教室で会えば軽く世間話をする程度のおつきあい。 特に親しいというわけではなかったのですが、話の流れから、毎年自宅で開催しているというハロウィンパーティーに誘われてしまいました。
特に断る理由もなかったのでお誘いを受け、手土産を携えて自宅へお邪魔したのですが…。
「ハッピー、ハロウィーン!!」 インターホン越しのママ友の声に促されて玄関のドアを開けると、目の前に広がる別世界に驚愕!
あちこちにセンスよく飾られたジャック・オー・ランタン。豪華なシャンデリアにはハロウィンモチーフの様々なオーナメント。
完成度の高いハロウィンインテリアに「ここは本当に日本?」と思わず誰かに確認したくなるほどです。 お出迎えしてくれた子どもたちも、プリンセスやバンパイアなどの本格的な衣装にメイク。 小道具一つとっても、雑貨屋さんなどで売られているようなものとは、明らかにモノが違います。
そして、何より驚いたのは、先に来ていたママ友たちの仮装。 胸元もあらわなセクシーナースに、ガーターベルトの超ミニスカポリス、果ては「え? それってランジェリーですよね?」というようなキャットウーマンまで…。 確かに、それぞれ良くお似合いではあるのですが、女性の私でもちょっと目のやり場に困るほど。
「奥で適当に着替えていいよ!」 思わず固まってしまっていた私は、ママ友の声で我に返りました。 しまった…。これは思っていたのと全然違うぞ…。
仮装といっても申し訳程度のハロウィングッズしか準備していなかった私&わが子。 明らかに場違いで浮きまくりです。 でも、今さら「実は用事を思い出して~…」なんて、フェードアウトできるような状況でもありません。
仕方なく、持ってきたグッズを装着して、パーティーに参加。 他の参加者たちは、SNS用の写真をお互いに撮りまくったり、ハロウィンメイクについてのこだわりをシェアし合ったりしていましたが、仮装らしい仮装もしていない私には積極的に輪に入る度胸はありません。
あー、事前にどんなパーティーなのか聞いておけばよかった! いや、そもそも、なんで断らなかったんだ、私ー! ノリノリで大はしゃぎのママ友たちとの温度差が辛く、出張シェフの鮮やかなハロウィン料理も全然おいしく感じられません。 できることなら、一秒でも早く子どもたちの手を引いてわが家に帰りたい…。 かろうじて救いだったのは、息子が他の子どもたちと打ち解けあい、楽しそうに遊んでいたこと、でしょうか…。
付き合いの浅い、そして、住んでいる世界の違うママ友から誘われた初めてのハロウィンパーティー。 事前のリサーチ不足で大失敗してしまった、苦い苦い思い出です。
(ファンファン福岡一般ライター)
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