【悲劇】娘のスパンコールTシャツを台無しにした犯人は?

 皆さんの家庭には、ご自身や家族が大事にしている洋服を洗うときの“洗濯ルール”がありますか? 例えば洗濯ネットに入れる、洗濯機のデリケート洗いモードで洗う、おしゃれ着洗い用の洗剤を入れるなど、家庭によって洗濯方法はさまざまでしょう。そんなルールを把握していない人が洗濯するとどうなるのか…ママ友から聞いた事件についてお話します。

 数年前、小学生の間で流行中したスパンコールTシャツをご存じでしょうか? スパンコールで描かれたイラストを、手のひらで上から下に、下から上になでると、イラストの色が変わったり、キャラクターの表情が変わったりと、子どもたちに大人気なのです。  わが家の小学1年生の娘からも「クラスの女の子たちが着てる、絵の変わるキラキラのTシャツがすてきなの! 私も欲しい!」とおねだりされました。調べてみると、国内外のファストファッションブランドから、そのスパンコールTシャツが出ていることが分かりました。値段は、1,000~2,000円台と、子ども服としてもお手頃価格だったのでさっそく購入することに。  娘と息子、それぞれに絵の変わるスパンコールTシャツを手に入れて大喜びしていたのですが、親としては「スパンコールがあっという間に取れたらどうしよう」とヒヤヒヤ。ご存じのように子どもは、食べこぼしや外遊びですぐに洋服を汚すので、しっかり洗いたいのですが、そもそもスパンコールTシャツを洗濯機で洗えるのか、手洗いしか駄目なのかも分かりません。  ちょうど、娘が話していたクラスの女の子のママ、Aさんに会う機会があったので、洗濯方法を尋ねてみました。  「とにかく長持ちさせたいなら手洗いが一番! デリケート洗いができる洗濯機なら、裏返してからネットに入れて洗濯してみて。ドラム式洗濯乾燥機なら、乾燥機で乾かしたら絶対に駄目だよ。うちはそれで大騒動になって、娘に大泣きされたんだから!」  共働きのA家は家事を夫婦で分担しているそうで、掃除とゴミ捨ては旦那さんが担当。料理と洗濯はAさんが担当と決まっています。ところがここ最近、旦那さんは仕事が忙しくて朝に掃除機をかける時間がなく、慌ただしく出勤する日が多かったのだとか。夜帰ってくるのも遅いので、帰宅後に掃除機をかけることもできず、Aさんがしぶしぶ掃除を代わっていたといいます。

 そんな日が何日も続き、フルタイムで働いているAさんも不満がたまり、「朝、掃除ができないなら洗濯くらいしてよ」と、仕事帰りの旦那さんに頼んだのだそう。「えー仕事で疲れているのに…」と愚痴をもらす旦那さんを脱衣所に連れて行き、「デリケート洗いをする服は別のかごに入れてあるから、それ以外を洗って。洗剤はこれを使って。洗濯・乾燥まですれば、乾かす手間はかからないから」と、きちんと洗濯機の使い方も説明しました。  ところが、Aさんの説明を話半分で聞いていた旦那さん。デリケート洗いの洗濯物も、それ以外の衣類も全部まとめて洗濯乾燥機に突っ込んでしまったのです。

出典:PexelsによるPixabayからの画像

 Aさんが、後から洗濯乾燥機の様子を見に行った時には後の祭り。ほとんど乾燥が終わった洗濯物を取りだしてみると、何やらキラキラしたものが張り付いています。    スパンコールでした・・・。  Aさんの娘が大事にしていたスパンコールTシャツは、手洗いしようとデリケート洗いの洗濯物かごに入れてあったのに、旦那さんがそのまま洗濯してしまったのです。もちろん洗濯ネットになんて入れていません。おそらく糸で簡単に縫い付けられていたスパンコールが、Aさんの下着のホックにひっかかり、糸が切れて取れてしまった様子。      「洗濯物に張り付いたスパンコールを取るのがどれだけ大変だったか!」とAさん。そもそもAさんの下着もワイヤーが入っているので手洗いするはずだったのですが、それも洗濯機で洗われてしまったため、レースがよじれて、くしゃくしゃになっていたそうです。    娘のスパンコールTシャツと、Aさんのお高い下着。台無しにした犯人の旦那さんは、オロオロとして「ごめんごめん」と謝りましたが、娘は大号泣。 「パパなんて大嫌い! 洗濯機でグルグル回されちゃえばいいんだ!」と、娘に大泣きされて、娘のことが大好きな旦那さんは、すっかりしょげかえっていたそうです。    その週末、反省した旦那さんが、娘を連れてスパンコールTシャツを買いに行きましたが、運の悪いことに同じ柄はすでに完売。娘から「パパがちゃんとママの言うこと聞かないのが悪いんだよ!」と責められていたのだそう。その様子をみて、下着を駄目にされたAさんの留飲(りゅういん)も下がったのだと言います。    そんなA家の失敗談を生かし、わが家では、スパンコールTシャツを長く着てもらえるように、手洗いでいこうと誓った出来事でした。 (ファンファン福岡一般ライター)

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