お酒の力を借りて… 友人の旦那に怒りの鉄ついをくだした話

 皆さんは、お酒で失敗したことありますか? お酒の味を初めて覚えた20代前半の頃であればまだしも、人生経験のある程度積んだ30代後半の今、そうそうお酒で失敗することはなかろうと思っていたのですが、先日やらかしてしまいました。けれど、結果的には良かったのかもしれません。一体何をしたかと言うと…。

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友人の家に遊びに行ったところ…

出典:https://www.photo-ac.com/

 学生時代からの友人宅へ遊びに行った時のこと。子ども同士も仲良しなので、昼から夜まで遊ばせて早々に寝かしつけた後、友人と2人で飲むことになりました。

 彼女は正社員として働いていて、かつ育児も一手に引き受けています。現在は、時短勤務ですが、もうすぐ期間が終了するといいます。時短勤務の今は、育児と仕事、家事をなんとか両立させているけれど、フルタイムに戻って仕事の比率が増えたら、どうやって回していこう… そんな話題になりました。

 彼女には旦那がいます。ですが平日は、仕事や同僚との飲み会で帰宅が遅く、戦力にならないそうです。それでも休日くらいは、旦那に子どもたちを任せて休めるのかと思いきや、旦那は一切育児に関わらないのだといいます。
 「うちの旦那は、『自分は父親に遊んでもらった記憶なんてない。それでもきちんと育つんだから、俺が子どもと遊ぶ必要なんてない』っていうのが口癖で、週末も仕事をしているか、1人でふらっとパチンコやスロットに行ってしまうのよね。最初は『よその旦那は家族と休日を過ごすのに、なぜ…?』と不満に思ったけれど、旦那は変わらないから、もう期待もしていない」というのです。

 平日は仕事と家事、育児。休日も家事と育児に追われている彼女。出産後ゆっくり休めたのは、里帰り出産をした時と、盆正月の帰省の時だけといいます。彼女の愚痴を聞いているうちに、同僚と飲んできた友人の旦那が帰宅しました。

 最初は
 「お邪魔してます、おうちでお酒いただいてます…」と殊勝(しゅしょう)な態度を演じていましたが、内心、先程の愚痴を聞いて、グラグラとはらわたが煮えくりかえっていた私。彼は帰宅して早々、友人にビジネスバッグを片づけさせたり、風呂場にパジャマを持ってこさせたりとやりたい放題です。

 そして、湯上がりで飲み直したくなったのか、友人に晩酌の準備をさせる様子を見て、私はますます一言、物申してやりたい気分になっていきました。そして旦那が、1、2杯飲んだ頃、こう切り出しました。

旦那さんに物申す!

出典:acworksさんによる写真ACからの写真

 「旦那さんは、どうして子どもたちと遊ばないんですか? 今だけですよ。親を無条件で慕ってくれて、一緒にいたがるのは」

 すると
 「いや~、私は子どもの頃、おやじに遊んでもらった記憶なんてないですからね。子どもには、母親がいればいいでしょう。まあ、息子が大人になったら、一緒に飲めたらいいですよ」と答えます。
 「旦那さんは、お父さんと飲みに行くことあるんですか?」と尋ねると、
 「そんな機会があれば飲みますけど、お互いに忙しいのでね」とのこと。ここでターボがかかってしまった私。

 「子どもの頃遊んでもらった記憶もない父親と、今になって話したいことあります? ありませんよね? 子どもだって、そんな父親と大人になって飲んで、楽しいわけないじゃないですか。休日に子どもと遊ばず、パチンコ? スロット? そんなもの子どもにも奥さんにも相手にされなくなって、1人で寂しく休日を過ごすようになれば、いくらでもできますよ。今、子どもと遊ばなくて、将来、飲み交わしたいなんて、ちゃんちゃらおかしいです!」 旦那の顔色は、怒りのあまり真っ赤に変わっていきました。「さすがに言い過ぎた! 家からたたき出されるか…」とも思ったのですが、そこまでの事態にはならず、彼は
 「寝る!」と別室に姿を消したのでした。

 友人に申し訳ないと謝りましたが、
 「ずっと心の中で思っていたことを代弁してくれてありがとう! 数日は、機嫌が悪いかもしれないけれど、私がスッキリしたから、問題ないよ」と言ってくれました。

 そして後日。驚くことに友人の旦那は、週末、家族でドライブに行こうと言い出したのだそうです。お酒の力を借りて、暴言を吐いてしまったことと、他人の家庭に波風を立てたことを、反省した私でしたが、少しは役に立ったかと、うれしくも思ったのでした。

(ファンファン福岡一般ライター)

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