【家族を捨てた父親】結婚式に呼ぶ? 揉めに揉めた結婚式の結末とは

 結婚式の準備って、大変ですよね。式場見学に、招待客のリストアップ、決めることがとにかく多い! 揉めるご夫婦も多いのではないでしょうか。でも価値観が違う2人が、衝突するのは当然。今回は家族を捨てた父親を呼ぶのか… 揉めに揉めた私の結婚式についてお話します。

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家族を捨てた父親

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 夫の転勤をきっかけに、私達は結婚することになりました。
 私は、父を結婚式に呼ぶつもりはありませんでした。私の父は、家族を捨て、家を出ているからです。
 「浮気じゃない、本気なんだ」という父の言葉は、中学生の私には衝撃でした。

 しかし、いつも穏やかな夫は
 「呼ばなきゃ、お父さんがかわいそうだろう」と言うのです。大事な娘の結婚式には出席したいはずだ、と主張します。

 娘が大事なら、家族を捨てないでしょ? と否定しましたが、夫は両親が揃って出席できないことが納得いかない様子です。
 「なんとかお義母さんを説得できないかな…」とまで言い出す始末。
 私がおかしいのかな? と思うほど、意見が合いませんでした。

母親の意見はNO!

 後日、私は母に相談に行きました。
 「あの人(父)が来るなら、私は一切話さないし、笑わない」と淡々と話す母。父に対する強い憎しみが伝わってきます。

 「旦那さんには、ちゃんと話してわかってもらいなさい!」と、この話は終了となりました

 夫には、ふたたび事情を細かく説明しました。母の心情を考えると、呼ぶことは出来ないと伝えます。しかし夫はムッとした表情。

式場見学も難航

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 そして父の件は解決せず、モヤモヤしたまま式場見学が始まりました。
 夫の親族はお年寄りが多く、結婚式は“みんなが足を運びやすい都心”で行うことが決まっていました。

 転勤先は、都心から車で片道2時間。何度も都心まで往復するのは大変なので、転勤前に式場を決める必要があります。そこで、毎週末に2件ずつ式場を見学に行くかなりハードなスケジュールに。

 「ここで良いんじゃない?」と思える素敵なチャペルもありました。
 しかし、夫は
 「待合室が狭い!」
 「披露宴会場が暗い」など、要望が多くて全く決まりません。

 「なんでコイツは、こんなにこだわりが多いの!?」と私もイライラ。
 後で分かったことなのですが、いつも穏やかな夫も、この時は転勤や結婚のプレッシャーで、とても不安定な状態だったよう。しっかりサポートできなかった自分が悔やまれます。

何も決まらないまま転勤?!

 結局、式場は決まらないまま、転勤と同時に入籍をしました。

 新しい営業所を1人で任された夫の生活は、多忙を極めました。日の出と共に家を出て、眠るためだけに家に帰る… そんな生活が続きます。
 「あなたたち結婚式どうするの?」と義父母にせっつかれますが、休日に都心まで式場を探しに行くなど、時間的にも体力的にもムリな状況でした。

 転勤して3カ月が経つ頃、今度は私が妊娠! つわりが始まり、夫婦ともども完全に身動きが取れなくなってしまいました。夫も私も、新しい環境と生活の変化で疲れ果てて
 「結婚式、もうやらなくていいよね」という結論に至りました。

結婚式の行方は?

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 そして今年で結婚5年目。ささやかですが、親族を集めて結婚のお披露目会を開くことができました。

 5年間、何度も衝突し、けんかをしていくうちに、夫は角がとれてすっかり丸くなりました。仕事が落ち着いたこともあり
 「お義父さんは呼ばなくても良いよ」と私と母の気持ちに、寄り添ってくれるようになったのです。
 盛大な結婚式は出来ませんでしたが、誰も傷付かない結果に、私は一安心。

 “結婚はガマン”という言葉をよく聞きますが、実際に体験してみないとピンとこないですよね。今回のことで私も、「結婚ってこんなに大変なの?」と痛感しました。

 結婚したとはいえ、夫と私は血のつながらない他人です。「衝突を繰り返し、価値観の差を埋めて、お互いが納得できる着地点を見つけていく」この大変な作業の繰り返しが、結婚というものなのだと感じています(遠い目)。

(ファンファン福岡公式ライター / きさらぎ)

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