わが家の子どもは女1人・男1人。わが家の経済的にも子どもは2人までかなと思っています。そんなわが家に「もう1人孫を産んで」とお願いをしてきた義母。そのお願いをすること自体にドン引きな私たち夫婦だったのですが、義母がさらに衝撃の条件を出してきたのです…。
義母、神妙な顔で「もう1人産んでほしい」
当時4歳の娘と生後半年の息子を連れて義実家へ行った時のことです。義母が真剣な顔つきで私たち夫婦に
「話があるんだけど…」と切り出しました。普段のニコニコした義母とは明らかに違う雰囲気に「なにごと?」と顔を合わせる私たち。
姿勢を正して義母の次の言葉に耳を傾けていると、
「あのね、実は… 孫はもう1人は産んでほしいのよ」と真面目な顔で言いました。それを聞いた瞬間、内心「は? 何言ってんの?」と思ってしまった私。
夫の顔を見ると夫も驚いているような呆れているような表情。それでも何も言わない夫の代わりに
「あの、そればっかりは授かりものなので…」と答えるも、
「そもそもあんたたちはもう1人作ろうと思ってるの? 今妊活しているの?」と真剣な顔の義母に言葉を遮られました。
正直私は
「息子夫婦の妊活事情をずけずけと聞いてくるなんて」と義母のデリカシーのなさに気持ち悪さすら感じました。すると今度は夫が
「なんでもう1人?」と聞きます。義母は言いにくそうにしつつも
「なんていうか…。まあ、孫がいっぱいいると楽しいじゃない」と話しました。
その言葉を聞いて思い出すのは先日の義母の話。義母の友人に5人目の孫ができ、みんなでわいわいと旅行に行ったという話でした。「多分、あの話がうらやましかったんだろうなぁ」と容易に想像できました。
衝撃的すぎる「孫を産む条件」
「つまり、孫が多いと楽しいからもう1人ということですか?」と聞くと、「そうそう」とニコニコする義母。
「でもわが家の経済的にも2人までかなと考えていまして」と私が言うと、義母は待ってました! と言わんばかりに嬉しそうな顔になり、衝撃的な言葉を口にしたのです。
「もちろん、ただで産んでほしいなんて言ってないわよ! お父さん(義父)と相談して、もう1人作るなら10万円あげるって決めてるんだから!」とふんぞり返りながら言う義母。すぐには言葉の意味を飲み込めず「は? 10万円? 孫を産むなら毎年10万円くれるってこと? それとも出産祝いで?」とぐるぐると考えてしまいました。
すると夫が「10万円って… それっきりで子どもが成人できるかっ!」と義母の発言に怒りの表情です。それを聞いて「あ、やっぱり10万円あげるから子どもを産めって言ってるんだ」と理解した私。
大きな声を出した夫に
「大人になるまでかかるお金を出すなんてうちには無理よ!」と義母が言い返すので、
「だからそもそもお金が欲しいなんて言ってないし、俺たちの子どものことに口を出すなよ! うちは3人目は作らない!」と夫が言い返しました。
義母も子どもを育て上げたはずなのに、なぜ10万円で私たちが子どもを産む気になると思ったのだろうか? と、とても不思議でした。夫にはっきりと断られた義母は見るからにしょんぼりとし、その日は一日元気のない状態に。
義母が10万円を条件に孫をもう1人と言ってきたのは、このときだけです。これ以降は何もなかったかのように、子どもたちを連れていけば
「ばあちゃんにはあんたたちが一番なんだよ」と言いながら可愛がってくれています。しかし、またいつか義母の孫催促が再燃するのではないかと夫婦揃って身構えている日々です。
(ファンファン福岡公式ライター/K)