足元の悪い雨の日は、車で娘を幼稚園まで送っている私。しかし、車の免許がないママから「雨の日だけ迎えにきてほしい！」と頼まれたのです。OKをしたものの、その日から車のある私を遠慮なくこき使うようになり…。
「雨の日だけ送って」と頼まれた私
娘が通う幼稚園は徒歩20分ほどですが、雨の日は車で幼稚園に送っています。ある日幼稚園で、あまり話したことのないママのSさんが声をかけてきて
「こないだ見かけたけど、雨の日は車で来てるの？」と、唐突に聞いてきました。娘同士は同じクラスですが仲が良い訳でもなかったので、急な声かけに驚く私…。
車だと答えると、Sさんが
「私免許がなくて、良かったら雨の日だけ私と娘を朝一緒に乗せてもらえない！？」と、申し訳なさそうにお願いをしてきたのです。話を聞くとSさんとは家も近かったので、
「雨の日だけなら…」と、深く考えずにOKをしました。
朝から雨のある日。Sさんから
「お迎えをお願いしてもいいかな？」と連絡がきたので、車でSさん親子を迎えに行き、子どもたちを幼稚園まで送り届けました。帰りにSさんを車に乗せて家まで送り届けようとしたその時。なんとSさんが
「ごめん！ 駅前に用事があるから送ってくれる？」と頼んできたのです。
駅まではかなり遠回りになり、足代わりのようでモヤッとしたものの「用事なら仕方ないか…」と思い、駅まで送りました。
時間にもルーズで「もう乗せたくない」
数日後も朝から雨で、Sさんから
「今日もお迎えお願い！」と連絡がきたのです。
「今から車で向かうね」と返事をして向かったのですが、なかなか玄関から出てきません。
「着いてるよ」と連絡を入れると、なんとSさんが
「ごめん！ ちょっと準備が間に合わなくて、あと15分ほど待って！」と、ありえない返事をしてきたのです。その日私は朝から病院の予約をしていたので、遅刻しないかヒヤヒヤで…。
やっとSさん親子が
「ごめんね～！」と申し訳なさそうに出てきたのですが、私は愛想笑いが精いっぱい。急いで幼稚園へと向かい、またすぐにSさんを乗せて家に送り届けました。慌てて病院に向かったものの、予約時間には間に合わず…。何かがプツっと切れた私は「もうSさんを乗せたくない」そう思い、簡単に約束したことを心から後悔したのです。
完全な足代わりに怒りMAX！
スッキリと晴天の朝。歩いて幼稚園へ行こうとすると、なんとSさんが「また駅前に用事があって、幼稚園へ送るついでに車で送ってもらえないかな？」と頼んできたのです。「雨の日だけ」なんてルールはもはや無視で、本当に足代わりに使ってきたSさんに怒りがMAXになった私。
すぐさま私は娘に
「もうすぐ小学校に上がるし、これからは雨の日も歩いていける？」と聞くと、
「うん！」と答えてくれたのです。車を出す必要性がなくなったので、私はSさんに「小学校へ通う練習のために今後は毎日歩くから、もう車は出せない」と、断りの返事をしました。するとSさんから「そっか、今までありがとう！」とだけ返事がきたのです。
「やっとSさんから逃れられた…」と、心底ホッとした私。その後Sさんとは、幼稚園で会っても一切話をしていませんしガソリン代のお礼も、お礼の言葉すらありません。Sさんは今、他の車持ちのママ数人に声をかけて乗せてもらっている様子。しかし
「足代わりに使っているよね…」と、周囲のママ達の間ではヒソヒソと噂されています。
付き合いが長くなるほど断りにくくなるので、早く縁が切れて良かったと心から思っています。
（ファンファン福岡公式ライター／餅キナコ）
