ネパール出身のオーナーが2016年に福岡市西区姪浜にオープンした、インド・ネパール料理を提供する「ヒマラヤキッチン」。カレーだけでなく、ネパールのおつまみやお酒も楽しめる店として人気を得ています。今回、“ワンコインの本格インドカレーランチ”の存在を聞きつけたので、早速行ってきました。
※表示価格は税込み
ネパール出身のオーナーが経営する本格インド・ネパール料理店
福岡市地下鉄の姪浜駅から姪浜大通りを北に向かって歩き、細い路地に入ると「ヒマラヤキッチン 姪浜店」に到着します。ヒマラヤ山脈とネパール国旗のイラストが描かれた大きな看板が目印です。
20歳のときに留学生として福岡市にやってきたネパール出身のケーシー・ジョティさん(33歳)が「本格的なネパールとインドの料理を日本の方にも味わってほしい」と8年前、この地に1号店をオープン。現在はインド・ネパール料理を提供する居酒屋やカフェバーなど10店舗(国内に9店、ネパールに1店)を展開していて、3月20日には「ヒマラヤキッチン イオン都城店」(宮崎県)がオープンしたばかりという勢いぶり。全店舗にインドやネパールで10年以上働いていた経験豊富な調理スタッフがいるそうです。
メニューを開くとお得なカレーセットがずらりと並び、よく見るとインドカレーとネパールカレーの2種類に分かれています。「そもそもインドカレーとネパールカレーの違いって!?」と疑問に思ったので尋ねると「インドカレーはトマトや玉ネギがベースでトロリとしていてナンによく合います。ネパールカレーはサラサラしているスープっぽいカレーで、ご飯に合うように作っています」とケーシーさん。
ワンコインの「日替わりカレー」を実食!
ランチメニューに、ひときわ大きく「日替わりカレー 500円」と載っていたので迷わず注文。カレーにサラダ、ナンorご飯が付いてこの値段は驚きです。日替わりはインドカレーを提供しているそうなので、ナンをセレクト。カレーの辛さは「1~5辛」の5段階から選べます。辛過ぎるのは苦手なので2辛にしました。
日替わりの内容は、仕入れによって毎日変わります。野菜カレー、チキンと豆カレー、チキンと大根カレーなど約10種類をよく作るそうです。この日は一番人気という「チキンカレー」。まずはルーだけを口にすると、スパイスが利いていてコクがあります。おいしさの秘密はクミン、コリアンダー、カルダモンなど約25種類のスパイスがブレンドされているから。スパイスは全てインドやパキスタンから仕入れています。チキンはやわらかく煮込まれていて、おいしい♡
「インドカレーといえばナン!」。焼きたてのナンの大きさにびっくり! 30㎝は超えています。国産の小麦粉や牛乳、卵などシンプルな材料をこねた生地を、タンドールというつぼ釜の内側にペタリと張り付けて焼いています。タンドールの温度は300~500度と高温のため、あっという間に焼き上がります。
熱々のうちに手でちぎって、最初はカレーを付けずに一口。ふんわりやわらく、もっちもちの生地の優しい甘みが口の中に広がります。それに何といっても香ばしい! カレーを付けるとスパイスと生地の甘みがマッチしておいしさアップ。あっという間に食べ切ってしました。
ご飯(ターメリックライス)は、バスマティライスというインド産の長いお米と国産のお米を1:3の割合でブレンド。「日本のお客さんはパラパラがあまり好みではないようなので、日本のお米をブレンドしています」とケーシーさん。本場の味を日本に合うように改良してきたようです。
日替わりカレーには、サラダが付いているのもうれしいところ。キャベツやれレタスなど野菜の中身も日によって替わります。スパイシーなドレッシングは自家製。おいしいカレーにボリュームたっぷりのナン、そしてヘルシーなサラダも付いて500円は、やはり「コスパ最高」です!
プラス100円でドリンクも付けられます。せっかくなのでラッシーを追加で注文しました。ヨーグルトからお店で作っているこだわりの自家製で、さっぱりとした甘さがおいしかったです♪
ネパール風の店内で本場の味を楽しんで!
約20席ある店内はネパールの装飾が施されて異国の雰囲気。店の前には駐車場もあり、6台は止められます。近くの会社員や学生、家族連れ、高齢者など地域の人々に愛されていて、オープン当時から変わらない価格設定の「日替わりカレー 500円」もずっと支持されています。
この日カレーを作ってくれたコックのニン・バデル・バンデさんは「本場の味をぜひ食べに来てください。カレーもおつまみもお酒もあるよ!」と笑顔。ワンコインでインド・ネパールの味をおなかいっぱい楽しんで♪
ヒマラヤキッチン 姪浜店
住所 福岡市西区姪の浜4-16-5
電話 092-885-7788