わが家には3人の子どもがおり、クリスマスは年間行事のなかでも、とても優先順位が高いイベントです。これは数年前の話。「クリスマスは家族みんなでパーティーしよう」そうみんなで話していたにも関わらず、夫は会社の打ち上げが重なったとのことで遅れて参加することに。果たして夫はパーティーに間に合うのでしょうか?
クリスマスに飲み会
クリスマスも間近になってきたある日、勤めから帰ってきた夫は開口一番こう言いました。
「いやー、今度のクリスマスだけどさ、会社の打ち上げが入っちゃって、そっちに出ないといけなくなったんだよね」
私は驚いて
「えっ、クリスマスになんで打ち上げがあるの?」と聞きました。夫は
「ちょうどプロジェクトが終わってタイミングがいいし、幹事の若手も盛り上がっちゃってさ」とのこと。
たしかに夫の勤める会社は若い方が多く、なんとなくそういったノリの雰囲気なのはわかります。それに夫はチームを統括するポジションでしたので、そういった集まりにも顔を出す必要があるのでしょう。
でもわざわざクリスマスに会社のイベントを入れるってちょっと配慮に欠けるんじゃないかなぁ、などと不満げに思いながらも、これも仕事の一部と割り切るしかないのか、とも思いました。そういったモヤモヤと葛藤しながら
「でもうちのクリスマスパーティーは出られるんでしょ?」とたずねると
「うーん、できるだけ間に合うように戻ってくるよ」と自信なさげな回答。
打ち上げ自体は夕方6時から始まるとのことでしたので、小一時間で切り上げて8時には家に帰れるね、と算段をつけ
「じゃあ、8時には絶対に帰ってきてね!」と約束をしたのです。
夫は間に合うのか!?
クリスマス当日、子どもたちと夕飯をすませ、ケーキの準備をしていました。時計を見ると午後8時15分、やはり間に合わなかったか・・・。私はうっすら抱えていた予感が現実となったことをかみしめながら、「いつまで待つか」を検討していました。
通常だったら9時には布団に入っているわが家。9時まで待って、それでも帰ってこなければケーキを食べて歯をみがいて9時半に就寝。これがぎりぎりのラインと考えました。
鉄拳制裁を!
結論から言うと、夫が打ち上げから帰ってきたのは夜の10時。当然子どもたちはすでに寝ています。 酔っぱらいながら
「ごめんごめん~」と気分良く帰ってきた夫に
「楽しかった~?」と、こちらはあくまでにこやかに対応。まずは言い訳を聞いてあげようという仏心です。
「いや~、なんかみんな盛り上がっちゃてさ~、なかなか帰してくれないんだもん~、でも二次会は断ってちゃんと帰って参りましたよっ!」 とフザけて敬礼する夫にヒクつく頬を抑えながら “飲み会も仕事のうちだからガマンガマン” と自分に言い聞かせて冷静に対応しました。
「ふ~ん、そうですか、それはよかったですね。お疲れ様でした」 すると、怒られないと安心したのか、調子に乗った夫がスマホで撮った打ち上げの写真を見せてきたのです。
そして、そこには職場の若い女性とゲームで盛り上がって鼻の下をだらしなく伸ばしている夫の姿が! 夫に鉄拳制裁が加えられたのは言うまでもありません。
サンタクロースさんと協議した結果、夫には「3カ月間お小遣い半額券」がクリスマスプレゼントとして渡され、しばらくの間トナカイの耳をつけたまま皿洗いのお手伝いをしてもらっています。メリークリスマス♪
(ファンファン福岡一般ライター)