6歳・8歳の息子を持つママライター、永野栄里子です。
年長から小学校1年生頃の6歳は、できることもどんどん増え、遊びの幅もより広がります。室内での過ごし方も、個々で異なってきます。
今回ご紹介するのは、6歳におすすめの室内遊びです。1人で楽しめるものから複数で取り組めるものまでさまざまですので、ぜひ子どもに合った内容のものを見つけてみてください。
6歳の子どもの発達の特徴
6歳というと、幼稚園・保育園の最後の年を過ごしたり、小学校に入学したりする時期です。保護者と離れて過ごすことに慣れ、小学校という新たな環境に飛び込むなかで、心身ともにさらに大きく変化する年齢だといえます。
運動能力
6歳になると、キャッチボールができるようになったり、補助なしの自転車に乗れるようになったりと、身体能力の著しい高まりがみられます。道具の使い方もそれまでよりさらにうまくなり、日常生活のなかでも細かな作業に手こずる機会は減っていきます。
理解力
質問に対してより適切な回答ができる、公共のマナーを守る重要性を理解できるなど、理解力の成長も大きいのが、6歳の特徴です。また、身の回りのことの多くを自分でこなせるようになるなかで、「自分」と「他人」の違いにも気づき始めます。
相手の立場や気持ちが自分とは違う状況で、「自分はどうすればよいか」「どうするべきか」を考え、「自分よりも他人や現状」を配慮できる力がより高まるのも、6歳に見られる成長だといえます。
自立心が高まる6歳児の発達の特徴とは?小学校入学に向けた準備や親の接し方について解説!(https://comotto.docomo.ne.jp/column/00000229-2/)
6歳におすすめの室内遊びは?
6歳になると、年上の相手と楽しめる遊びも増えてきます。また、「誰かと一緒に」「保護者がつきっきりで」といった遊びだけでなく、1人でできる遊びもあり、より選択肢が豊富になります。
ここからは、さまざまな遊びのなかからおすすめしたい、10個の室内遊びを紹介します。
連想ゲーム
ヒントから答え(お題)を想像して当てる連想ゲームは、おすすめの室内遊びの1つです。道具不要で会話のみで楽しめるので、移動中の車内などでも楽しめます。お題は食べ物や動物など、何でも構いません。
最近、わが家の息子たちは「アキネーター」にハマっています。これは質問に対して出題者が「はい」か「いいえ」のみで答えてお題が何かを当てるものです。記憶が正しければ、筆者が大学生の頃(15年ほど前)にネットで流行った、ランプの魔人のような男性がユーザーの想像した人物を当てるゲームだと思いますが…「あれを口頭でやるのか」と、驚きながらも一緒に楽しく参加しています。
数字じゃんけん
数字じゃんけんは、じゃんけんのように手を出すという部分以外は、普通のじゃんけんとルールが異なります。「せーの」などの掛け声とともに、好きな本数だけ指を広げて出します。自分と相手が出している指の合計を先に答えられたほうが勝ちです。
瞬時に指の本数を数えるのは、反射神経アップに役立ちます。また、たし算の力もつくので小学校入学前後の6歳にぴったりです。まずは片手ずつから始め、慣れてきたら両手、人数を増やすなど、指の数を増やしていっても面白いでしょう。
ジグソーパズル
ジグソーパズルは、1人でもできる室内遊びです。集中力や完成イメージから最適なピースを選ぶ思考力などのアップが期待できます。6歳の子どもが取り組む場合は、100ピースぐらいのものがおすすめです。複数人で協力してパズルを完成させれば、楽しみながらコミュニケーションも養われます。
料理
手順に沿って物事を進められる6歳の子どもは、大人と一緒に料理をしたり、お菓子を作ったりもできるようになります。包丁をはじめとした道具の正しい使い方を身につけながら、「普段食べているものがどうやってできるのか」を学べば、食育にもつながるでしょう。
食べることに興味がある子どもはもちろん、苦手な食べ物が多い子どもも、自分が協力して作ったものなら、「食べてみようかな」という気持ちになるかもしれません。
マジカルバナナ
筆者にとっては懐かしのテレビ番組の1つ「マジカル頭脳パワー!!」で行われ、世間でも大流行したゲーム、マジカルバナナもおすすめの室内遊びです。リズムに乗りながら、言葉から連想したものをつなげていくゲームで、2人から大人数まで一緒にできます。
「バナナといったらすべる」「すべるといったらスキー」のように言葉をつなげるなかで、瞬時に考える力がアップするでしょう。リズムに乗り遅れないようにという緊張感もあるので、前の人の言葉に集中する力も問われます。
古今東西ゲーム
こちらもリズム&言葉に関するゲームです。筆者と同世代の方は「山手線ゲーム」という呼び名のほうが馴染み深いのではないでしょうか。
古今東西ゲームは、お題に合った言葉をリズムに合わせていっていくものです。「都道府県の名前」「世界の国の名前」「〇〇というアニメのキャラクター」など、お題は無限にあります。2人から大人数まで楽しめるので、家庭でも学校や幼稚園・保育園などでも取り組めるでしょう。
トランプ
神経衰弱やババ抜き、7並べ、スピードなど、トランプを使ったスタンダードな遊びがスムーズにできるようになるのも、6歳頃からでしょう。トランプゲームも種類が多いので、年齢に応じた遊びで学年が上がっても楽しめるのは魅力だといえます。
ボードゲーム
人生ゲームやモノポリー、オセロ、チェスなど、複雑なルールのボードゲームも、6歳くらいになると楽しめるようになってきます。ボードゲームといってもルールや内容が異なるものが豊富にあるので、子どもの興味・関心はもちろん、家族で楽しめそうなものを選ぶと長く遊べるでしょう。
ちなみにわが家の息子たちは、人生ゲームが好きで、遊ぶときは私は銀行役として見守りをしています。お金や計算の勉強にもなりますし、テレビゲームから離れて楽しめるのでおすすめです。
ダンス
室内でも思いっきり体を動かすなら、ダンスをするのもよいでしょう。ダンスを習っている子どもは、遊びの一環としてYouTubeやSNSなどで人気のダンスを調べて挑戦してみてもよいですが、初めての場合はスポーツ選手などが監修する簡単なダンスを通して、筋力や柔軟性、リズム感などのアップを図るのもおすすめです。
限られたスペースで楽しく運動ができるので、親子でコミュニケーションを取りながら実践してみてください。
工作
4歳、5歳のおすすめ室内遊びでも紹介しましたが、6歳になっても工作はまだまだ楽しめますし、充実した時間を過ごせる遊びの1つだといえます。6歳になるとさらに使える道具が多くなったり、細かな作業ができるようになったりするので、作ったあとに活用できるものを作ってみるのもよいでしょう。
市販の工作キットはもちろん、おもちゃのなかにも工作ジャンルのものは多くあります。手芸キットやアクセサリーメーカー、ビーズアートなど、複雑な道具や細かな材料を扱うものに挑戦しても楽しいのではないでしょうか。
6歳児におすすめの室内遊びは?あると便利なアイテムや遊びのポイントも紹介(https://style.ehonnavi.net/asobi/2023/07/06_518.html)
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6歳の室内遊びのメリット
6歳におすすめの室内遊びを通して得られるメリットは、大きく3つです。
集中力や反射神経がアップする
パズルや細かな作業を伴う工作、料理などは集中力が必要です。また、リズムゲームも相手の答えを聞いてすぐに自分の回答を考える反射神経はもちろん、相手の言葉を聞き逃さないようにするために集中力が欠かせません。遊びを通し、日常生活や学習に生きる力を養えるのは、室内遊びのメリットの1つです。
遊びを通して知識が身につく
複雑なルールを理解するためには、その言葉の意味を知らなければなりません。また、マジカルバナナや古今東西ゲームのようなジャンルで勝ち残るには、より多くの語彙力が必要です。
室内遊びは、より豊富な知識を身につけることにも役立ちます。また、遊びのなかで興味が湧いた内容を追求すれば、そのジャンルに精通した人物になれる可能性もあるでしょう。
電子機器に触れる時間が少なくなる
頭や身体を使った遊びはもちろん、トランプやボードゲームなども、遊んでいるあいだは電子機器に触れていないことになります。小学生になると、「遊び=テレビゲームや動画」によりなりやすいですが、室内遊びでも知っているものや好きなものが多ければ、外遊びができなくても「ゲームをするしかない」ということはなくなります。
テレビゲームや動画の視聴も、もちろん心の栄養や楽しみのためにはよいものですが、長時間のプレイや視聴は視力低下などにつながります。また、毎日長時間電子機器に触れていると依存症になる恐れもありますので、小さいうちはさまざまな室内遊びを楽しめるとよいのではないでしょうか。
6歳の室内遊びの注意点
6歳が室内遊びを楽しむ場合、大人はどのような点に配慮すればよいのでしょうか。最後に、注意点を解説します。
友だち同士で遊ぶ場合はトラブルに注意する
6歳になると、親子やきょうだいで遊ぶ際のトラブルは少なくなってきます。友だち同士でも言い合いや手が出るといった機会は小さな頃より減るので、4歳や5歳の子どものように常に目を離さずに見守らなければいけないということはありません。
しかし、遊びの内容によっては危険が伴うこともありますので、どんな遊びをしているか、問題なく遊べているかが確認できる場所で過ごし、ときどき様子を見てあげるとよいでしょう。
準備や片付けにも参加させる
子どもが小さい頃は「ガシャーン」と出したおもちゃを大人が片付けることも多いでしょうが、6歳くらいになれば準備や片付けも自分でできるようになります。遊びに必要なものは自分で持ってくる、終わったら元の場所に戻すといった前後の動きにも目を向け、「やりっぱなし」にさせないことも大切です。
社会のルールが身についてくる大切な年頃なので、友だちの家に行った際にきちんと片づけができるよう、家庭でも指導するとよいでしょう。
子どもの意見を聞いて一緒に考える
年齢が低いと、大人が提案したり誘導したりして遊びを促すことが多いですが、6歳になると何が好きで、どんなことが得意で、いま何をしたいかがより明確になってきます。遊びのなかでも感じることや疑問が浮かぶことがあるでしょう。
子どもが意見をいってきたときには、じっくり聞いて共感することが重要です。生じた疑問は「知らない」「わからない」とそのままにせず、一緒に考えてあげるとさらに知識が深まります。
遊びを楽しむことはもちろん、そこで生まれたさまざまな感情も大切にしてあげましょう。
6歳の室内遊びは大人も楽しみやすい!親子での時間に活用しよう
さまざまな成長が見られる6歳の子どもの室内遊びは、大人も一緒に楽しめるものが多くあります。保護者という立場で安全に遊べるかを見守ったり、子どもの気持ちに寄り添ったりしながらも、同じ目線で遊びを楽しむのもよいでしょう。
休日や長期休暇には、ぜひ室内でできる遊びを実践し、親子で充実した時間を過ごしてください。