在宅勤務をしてみると、さまざまなメリットやデメリットがあることに気付きました。病児を育てながら自宅でフリーライターをしているワーキングママの実情を紹介します。
在宅勤務は子育て世代にメリットがたくさん!
長年、リハビリテーションの作業療法士として病院に勤務していました。しかし出産時に、子どもに持病があることが分かり、退職して、在宅勤務ができるフリーライターの道を選びました。前職で医療や介護に関する文書を作成することが多かったことやライティングを勉強していたことが転身の理由です。 初めのうちは「本当にやっていけるのだろうか?」という不安がありました。けれど仕事を続けていくうちに、自宅=職場だからこそのメリットを強く感じられました。 一番のメリットは、子どもの急な体調不良にもすぐに対応できることです。病院で働いていた頃は、保育園から連絡があっても申し送りなどに時間を取られ、すぐに迎えに行くことができませんでした。在宅勤務はいつでも自分の仕事の手を止めて、子どもを看病することも病院へ連れて行くこともできます。 また会社勤めのように決まった勤務時間がないため、子どもの病院受診や学校行事などに合わせて、仕事のスケジュールが組めるのも、よい点です。以前は休みの調整ができない場合は、受診の予定を変更したり、夫に仕事を休んでもらったりしていました。現在は家庭の都合に合わせて、仕事量やペースを調節できます。子どもが寝ている一人の時間に、集中して取り組むのも常です。
メリットばかりじゃない! こんなデメリットも
在宅勤務は、デメリットがあるのも事実。私が感じているデメリットのいくつかを紹介します。 まず、まとまった作業時間が取れないということ。子どもが側にいると、どうしても相手をしなくてはならないので、基本的には子どもが寝ている時しか集中して取り組めないのです。 家にいれば8時間も仕事に充てられると思われそうですが、家事や育児をしながらなので、時間の確保に苦労します。仕事が立て込んでくると、睡眠時間を削るしかありません。その時は、修羅場を見ることになります。 それに収入が作業量に影響されます。子どもの入院中は仕事があまりできなかったため、収入が激減した、ということも何度かありました。 在宅勤務をこれから始める人は、業種によっても違いがあるとは思いますが、メリットとデメリットを見据えつつ、それぞれの家庭に合った在宅勤務の方法を確立していくといいのではないかと思います。 (ファンファン福岡公式ライター/minimix)