「子育て」と聞くと、どんなイメージを持ちますか。まだまだ手がかかる小さな子どもの世話に追われたり、思春期を迎えた子どもを育てることの難しさを実感したり、さまざまなケースが思い浮かびますよね。わが家には4歳の息子がいて、日々一緒に過ごす中で小さな発見や感動に出合うことがあります。子どもから教わった、そんな感動エピソードを紹介します。
風邪をひかないように傘で守ってあげよう!
梅雨真っただ中で、連日の雨に少し気がめいっている時に、その光景は見られました。 息子はお気に入りのレインコートに長靴で、まだ差し慣れない傘を両手でしっかりと持ちながら、私の1歩後ろをトコトコと歩いていました。 ところが横断歩道で信号待ちをしている時、息子はなぜか傘を差さず、雨に打たれていました。 「どうしたの? 濡れたら風邪をひいちゃうよ」と声をかけると、「だからだよ」と一言。 どういう意味だろうと、よく見てみると、息子の傘の下には、一輪の花が咲いていました。私がハッとしていると、息子は「雨に濡れると風邪をひいちゃうんだよね? だからお花さんが風邪をひかないように、傘を差して守ってあげないと」と心配そうに言いました。 青信号をひとつ待つ束の間でしたが、息子は花の力になれたことがうれしかったようで、ニコニコしながら歩いていました。その姿を見て、子どもの目線は大人より低く、大人とは世界が全く違って見えるのだと気付かされたのです。
在宅ワークで疲れたママのために作ってきた物は…
息子が通う幼稚園では、工作、おもちゃ、いきものコーナーなど、さまざまなコーナーが用意されていて、毎日本人たちの好きなコーナーで好きなことをするというスタイルです。うちの息子は大の工作好きで、毎日いろいろと奇想天外な物を作ってきます。 ある日、息子が作ってきた物を見て、ある意味、感動を覚えました。 その前日まで、私は在宅の仕事に追われ、自宅でずっとパソコンとにらめっこ。なかなか息子の遊び相手ができないまま3、4日が過ぎていました。 そんな中で息子が持って帰ってきたのは、手作りのパソコンとめがね、そして「お休みチケット」でした。 「ママのお仕事をする新しいパソコンとめがねだよ。お目々が悪くなっちゃうからね。疲れたらチケットを使ってお休みしていいよ。肩をもみもみしてあげるから!」と無邪気に笑って言うのです。 おそらく仕事に追われて疲れているような母親の姿を見て、考えてくれたのでしょう。思いやりのこもった作品に、心がじわ~っと温かくなりました。 その日は、仕事を休んで息子とゆっくり過ごす時間を作り、手作りのパソコンとめがねで、息子の大好きなポケモンを検索して、しばらく一緒に遊びました。 子育てをしていると、日々の慌ただしさでつい見逃してしまいそうなことに、子どもが気付かせてくれることが多くあります。忙しい時ほど一度立ち止まって、子どもの目線で物事を考えたり、世界をのぞいてみると、新たな発見があるかもしれません。 (ファンファン福岡公式ライター/nabigon)
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