勝手にライバル心を燃やして、張り合ってくる人はどこにでも存在します。それがママ友となると色々と面倒なことになりがち。今回は、わが家の娘が小学5年生のころ遭遇した、異常に友達をライバル視するママ友のお話です。
クラス替えで仲良くなった友達
娘とAちゃん、Bちゃんは小学5年生で初めて同じクラスになりました。Aちゃんは華やかなタイプで、性格も明るくクラスのリーダー的存在。先生からも頼りにされていました。一方、Bちゃんは性格が少々キツい所があり、あまり目立たないタイプ。中学受験を控えていて塾や習い事で忙しそうでした。
席が近くになって、3人はすぐに仲良くなりました。しかしBちゃんは最初から、Aちゃんだけを誘わなかったり、Aちゃんを悪く言ったりと何かと意地悪だったそうです。その様子はあまりにあからさまで、次第にBちゃんはみんなから距離を置かれるように。
Bちゃんの衝撃的な心の内が明らかに!
そんなある日、BちゃんはAちゃんに向かって
「うちのお母さんが『Aちゃんとは仲良くしないで』って言ってる」と、とんでもないことを言ったそうです。娘はその様子を見ていて
「Aちゃん、ショックうけて泣いてた…」と、とても心配していました。同時に、Aちゃんママも自分の子がそこまで嫌われる理由が分からず悩んでいたようです。
担任の先生が良く見てくれる先生だったのが救いで、Bちゃんはキツく注意をうけました。後日、Aちゃん、Bちゃんと仲良しだからということで、娘も呼ばれ先生と3人で話し合いをすることに。
Bちゃんによると、お母さんがいつもAちゃんのことばかり聞いてきて
「Aちゃんだけには負けないで!」と言われるのが嫌だったと…。嫌がらせも、Bちゃんママの指示だったというのです。
目立つ子が許せない.?
後から他のママ友達に聞いて分かったことですが、Aちゃんを良く思っていないのは、やはりBちゃんママだったようです。
その理由は、Aちゃんの華やかな見た目と、先生やクラスのみんなから慕われクラスの中心にいたのが最初から気に入らなかったから。また、先生からの推薦で学芸会の主役がAちゃんに決まったことや、塾通いをしていないのにBちゃんと同じくらい成績優秀なことなど、全てが気に障ったようです。
その後もBちゃんママは、授業参観や保護者会などの度に必ず早く来て、Aちゃんの席まで様子を見に行ったり、廊下や教室に張り出された手作りの掲示物は、Aちゃんの物を必ずじっくりチェックしていました。
その異常な様子は、何人かのママ友や子ども達の間では有名でした。どうしても、華やかさと人気だけはAちゃんにかなわず悔しかったのでしょう。
一番の被害者は子ども達
傍から見ても、異常にAちゃんに執着している様子は、恐怖を感じずにはいられませんでした。結局、妬んでいたのは親の方だったということでしょう。
娘によると、その後、Bちゃんは孤立してしまい、受験勉強に明け暮れる日々だったといいます。他の子どもたちからも、「Bちゃんのママってなんか怖いよね」と噂されていたんだとか。Bちゃんママの一方的な勝手な感情で振り回され傷つけられた子どもたちが一番かわいそうです。
わが子を一番にさせたいのはわかりますが、他人の子と比べたり蹴落としたりしてまですることではないですよね。親ならば、自分の子にしかない魅力をきちんと分かってあげるべきなのではと思う出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/抹茶)