昨年のクリスマスのことです。普段は私たちを招待することのない義母から、突然クリスマス会の誘いがありました。8歳の双子の娘達は、クリスマスをみんなで過ごすことができると大喜び。ところが当日、義母宅に到着すると驚愕の光景が! 今回は、私が体験した最悪のクリスマスについてお話します。
突然、クリスマス会のお誘いが
義父が2年前に他界してからは、大きな家に1人暮らしをしている義母。その寂しさを紛らわすためなのか、習い事や、お友達とのお茶会などで普段から忙しそうで、私達一家を自宅に招待することはあまりありません。
クリスマスの1週間前、そんな義母から
「クリスマス会を自宅でするのだけれど、Mちゃん一家も来てね!」と突然の電話が。電話は一方的なもので、質問をする間もなくすぐに切れてしまいました。
義母からクリスマス会に招待されたのは初めてだったし、娘達も喜ぶだろうと思い、行くことにしました。
クリスマス会のことを娘達に伝えると、案の定大喜びで
「みんなでクリスマス会、楽しみだね〜」と、その日を楽しみに待っていました。
クリスマス会が悪夢に
義母は、料理教室に通っていて、親族が集まる時にはとても美味しいご馳走を用意してくれます。今回のクリスマス会も、どんな料理が出てくるのか楽しみにしていました。特に食いしん坊な娘達は
「おばあちゃんの家に着いたら、たくさんおいしいご飯食べる!」と、言っていました。
30分ほど車を走らせて義母宅に到着。中に入ってみると、家の中はクリスマス会にはほど遠いほど、殺風景でした。
見かねた夫が
「クリスマス会の食事の準備はしてあるの?」と聞くと、義母は
「まだ何も用意していない」と笑顔で返事をしてきました。
私は「招待したのに何も用意してないの!?」と、不信感が募りましたが、もうすぐ昼食の時間。娘達もお腹が空き始める頃だったので、ぐっとこらえて、私がクリスマス会の食事を準備することにしました。
ところが、義母宅の冷蔵庫をあけてみると、そこには野菜一つ入っていません!
おそるおそる義母に
「食事の材料はどこにありますか?」と聞くと
「そんなものはないよ。材料が足りなかったら買いに行ってね」と言われてしまい、私はショックで動けなくなってしまいました。
その様子を見ていた娘達は、ただならぬ雰囲気にシクシク泣き出してしまい、私はパニック状態。
義母から衝撃の一言
その時、義母が招待していた義兄一家と義妹一家も集まってきましたが、みんな準備が何もできていないことに驚いていました。
義妹はパニック状態の私を見て、義母に
「招待しておいて何も用意していないのはありえない!」と、強く言ってくれました。「よくぞ言ってくれた!」と私は内心思いましたが、義母は反省する様子もなく、終始笑顔で
「みんなが持ってきてくれると思っていた」と言ったのです!
この言葉に、その場にいた全員が凍り付きました。みんな互いに顔を見合わせて、呆れて物が言えない様子。
しかし、先程まで泣いていた娘達が
「じゃあ、みんなで準備しよう!」と言ってくれたおかげで、その場の雰囲気が少し和らぎ、義母に対する怒りを飲み込むことができたのです。
楽しいクリスマス会には事前の確認が必要
その後、義母は
「疲れたから休みたい」とソファーに座り込んでしまったので、義母を除くみんなでクリスマス会の準備をしました。私と義妹はひたすら食事作り。娘達と男性陣には買い出しをお願いしました。
座る暇もなく、ずっと食事作りをしたので、終わるころにはへとへとに疲れ果ててしまいました。
義母は最初から最後まで、なんとも思っていないようで、ありがとうの一言もありませんでした。
私にとっては悪夢のようなクリスマス会でしたが、娘達が
「楽しかった」と言ってくれたので、それだけは良かったと思います。
楽しいはずのクリスマス会で、まさかの体験をするとは思いませんでしたが、事前に義母とクリスマス会の確認をしておけば、避けられたことなのかもしれません。
こんなクリスマス会はもうこりごりです。
(ファンファン福岡公式ライター / miyuki)