「友達と一緒に婚活」をしている人は女性には特に多いのではないでしょうか。同じ立場で励まし合い愚痴を言える友人の存在はとても大きなもの。ですが一度トラブルが起きると友人を1人失うことになってしまうかもしれません…。
婚活パーティーで知り合った婚活友達A子
婚活パーティーには素敵な男性と出会うために参加をしているのですが、ときには同性である女性の参加者と仲良くなることがあります。
あるパーティーで隣の席同士になったA子とは職場や年齢が近いことから意気投合しました。
あいにく私たちのどちらも男性とカップリングはしなかったので、パーティーのあとにA子とふたりでお茶をすることになり「婚活友達」になりました。
華奢で清純系の雰囲気の彼女は婚活パーティーやマッチングアプリを使って婚活をしていて、私が参加したことのない会社のパーティーの様子や、近くにある相席カフェについて教えてくれたりと情報通です。
今まで友人や職場の人などには婚活をしていることを打ち明けたことがなかったので、堂々と婚活の成果や知り合った男性がイマイチだった、などの悩みなどを話すことができるA子との会話はとても楽しく、数時間話をしても話題が尽きないほどでした。
彼とのお泊まりデートを報告すると態度が豹変
その後もA子とは頻繁にお茶をしながら婚活トークをし、一緒にパーティーに参加するなど、まるで友達同士で遊んでいるような感覚で楽しみながら婚活ができるようになりました。
励まし合いながら一緒に婚活ができる友人ができて嬉しく思っていた矢先、私はパーティーで出会った男性と数回のデートののちお付き合いをすることになったのです。もちろんA子にはすぐに報告をし彼女もとても喜んでくれました。
いつものようにA子とお茶をしながら恋愛トークをしているときのことです。
私は彼と2度めのデートでお泊まりをしたことを話しました。
付き合う前に何度も食事デートをしていたのであまり「◯度めのデート」という感覚がなかったのですが、それを聞いた瞬間A子の様子が変わりました。
「2度めのデートで泊まりって早くない? 普通3度め以降でしょ。」と急に真面目な顔で言うのです。
「そうかな〜? あんまり気にしてなかった〜。」と軽く流そうとする私にA子は軽蔑したような表情で
「私ね、貞操観念のゆるい女の人って苦手なの。」とグサっとくるひと言を浴びせます。
「そっか、嫌な話聞かせちゃってごめんね。」と謝るもA子は固い表情を崩さず、気まずい雰囲気のまま解散となりました。
その後A子から連絡はなく、私もこれ以上気まずい思いをしたくないため一度も連絡はせずに結局それっきりになってしまいました。
価値観の違いで終わった儚い友情
半年ほどして彼とは別れてしまい私はまた婚活パーティーに参加することになりました。
しばらくはA子とパーティーで会ったら気まずいな、と不安だったのですが、1度も会うことはありませんでした。A子にも良い彼ができたのか、私を避けて別のエリアのパーティーに参加するようになったのかは不明のままです。
すぐに体の関係を持たないという点は婚活においては正解だと思います。
ですがそれを他人にも押し付け、相手のことを面と向かって苦手だと言ってしまう強さは果たして正しいのでしょうか。
それぞれの価値観があるのだと理解し、自分と合わないと思ったらそっと距離を置くことが友人関係でも必要だと感じた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/あんじミサ)
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