思いがけなく保護した猫とわが家の末っ子の友情

 わが家の庭に子猫が現れるようになったのは、夏休み前のことでした。どうやらその子猫は、母猫や兄弟猫とはぐれたらしく、時々1匹で庭に遊びに来るようになりました。

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力なく鳴く子猫を放っておけずに緊急家族会議

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 子猫が庭に現れるようになってから、わが家では子猫がいないか庭を観察するのが日課になりました。大体子猫は昼頃に現れては庭の木の下で寝ていたので、子どもたちは学校から帰ってくると、「今日は、子猫いる?」とドタバタと庭が見える窓に直行! 子猫は近づくとすぐに逃げてしまうので、離れたところからこっそり見ていました。  しばらくして、少しずつ見られることに慣れてきた子猫。私たちの姿を見ると、か弱く鳴くようになりました。私は「エサをあげたら居ついてしまう…」と思いつつも、自分でエサを獲れるわけもない子猫を放っておくことはできず、子どもたちに「子猫もおなかが空いてるだろうから、ミルクあげよっか?」と聞くと、「やった!」と大賛成!  兄弟の中でも末っ子は、子猫に「ごはんの時間だよ」と粘り強く呼びかけていました。そのおかげか、子猫はミルクをしっかり飲んでくれるようになりました。  そして、ひと月も経つ頃には、子猫はついに家に上がり込んでくるまでになったのです。  ある日の夏、折しも台風が近づいていました。暴風雨の中、子猫が外で耐えられるのか、そう思うと居ても立ってもいられません。じっと庭を見つめて、心配する子どもたち。  急きょ、家族会議で「子猫を保護するか」を話し合うことにしました。子どもたちは、「賛成!」とうれしそう。私も、動物好きなので、子猫を保護することに異論はありません。旦那は、以前は「だめだ!」と反対していましたが、いつの頃からか、子猫の「エサをちょうだい」と甘えた声にノックアウトされていたようで、満場一致です!   こうして家族会議の結果、子猫は無事にうちの子として保護されることになったのです。

子猫の一番の友達になったのは末っ子

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 子猫がわが家の一員になって、一番喜んだのが小学2年生の末っ子でした。  今まで一番下の子だったため、他の兄弟より甘えた性格でした。しかし子猫が家族になってからは、子猫の世話をせっせと焼き始めました。その姿はまるで、小さなお母さん!   子猫にエサをあげるのはもちろん、ブラッシングしたり、ボールで遊んであげたり、トイレの掃除もすすんでしていました。そんな末っ子に、子猫も一番なついているようでした。  子猫の、末っ子の後ろをちょこちょことついて歩く姿を見ると、本当に癒やされる! いつしか子猫はなくてはならない大切な家族になっていました。  また末っ子は、今まで私が添い寝しないと寝られなかったのですが、自分で子猫と一緒に寝るようになり、朝も早く起きられるようになりました。1人のお留守番も、子猫が一緒だとへっちゃらのようです。  子猫は1年ですっかり大きくなりました。それでも、1人と1匹は変わらずにとても仲良しです。  末っ子が熱を出して寝ているときは、猫はそっと寄り添って寝たり。末っ子が庭を走り回っているときは、猫は誘うように前を走ったり。末っ子が怒られて元気がないときも、猫が「元気出して」と鳴くと、たちまち元気になって一緒に遊び始めます。  最初は親子のような1人と1匹でしたが、今はまるで弟か親友のようで、他の兄弟が「うらやましい」と嫉妬するほどです。  末っ子を見ていると、「猫を飼ってよかったなあ」としみじみ感じるのです。 (ファンファン福岡公式ライター/おきょうさん)

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