新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、不要不急の外出を控える日々が続きました。友達や親戚などに会う機会がぐんと減って、寂しがっていた子どもも多かったのではないでしょうか。家ごもりの日々に、「こんな時でもみんなとつながりたい」と思った息子は、あることを始めたのでした。
外出を控えていると息子たちのストレスがたまり…
2020年のことです。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の発令で、小学校は休校になり、保育園にも登園自粛が要請され、5歳と7歳の息子がずっと自宅にいる生活が始まりました。 春休みなどの長期休暇であれば、友達と公園で遊んだり、家族で買い物に出かけたりもできますが、人との接触を減らさなければいけないため、不要不急の場合を除き、それらも控える必要がありました。 初めのうちは、私と一緒に菓子作りをしたり、夫と一緒に工作をしたりと、新しいことにチャレンジして楽しんでいた息子たち。けれど、日がたつにつれて、時間を持て余すようになりました。ぼーっとテレビばかり見るか、遊んでいても兄弟げんかが絶えません。 自宅で家族と楽しむだけでは、やっぱり物足りなかったのでしょう。息子たちは「みんなに会いたい」と言う回数が増えました。園の先生や友達、親戚に会えない状況にストレスを感じていたようです。
直接会えないのなら、別の方法でつながろう!
そんなある日のこと、小学校から郵便物が届きました。 学校から自分宛てに届いた封筒を見た長男は、不思議そうに「会うのはダメだけど、手紙はいいの?」と聞きました。私が「そうだよ」とうなずくと、長男はその場で「やった~!」と大喜び。 「じゃあ、会えないみんなに手紙を書くよ!」 早速、次男も加わって、便箋代わりの自由帳を取り出し、思い思いに手紙を書き始めました。大好きな人たちを思い浮かべながら、分からない文字は自分で調べていました。 仲良しの友達には「会えなくてさびしいよ。またいっしょにあそぼうね」、先生たちには「早く会いたいな」、祖父や叔父には「いつもあそんでくれてありがとう」、などの文字が書きつづられていました。 長男は7通、次男が6通と2人で13通もの手紙を書いて、ポストに投函(とうかん)しました。 それから数日後。息子たちの元に続々と手紙の返事が届きました。2人は当然、大喜び。最終的には、手紙を出した全員から返事をもらうことができて、私も驚きました。 息子たちは、その手紙を何度も読み返したり、部屋に飾ったりして、大事にしています。直接は会えなくても、手紙を通して心を通わせ合えたのだと思いました。私も普段の連絡はメールなどで簡単に済ませてしまうけれど、手紙で思いを伝える大切さを学んだのでした。 (ファンファン福岡公式ライター/minimix)
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