ロマンを求める夫とのギャップに戸惑う日々【国際結婚体験談】

 国際結婚をした私の夫はエルサルバドルという国の出身です。あまり馴染みのない国名ではありますが、中南米に位置しておりコーヒーで有名なグアテマラやコスタリカがご近所の、ラテンの血が濃い人種。そんな夫との夫婦間の熱量の差にたまに戸惑うことが…。

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愛情表現の違い

出典:Pexels

 夫婦間のコミュニケーションやスキンシップは大事なのでそれ自体にストレスを感じることはありません。ただ、私がどちらかというと一点集中型なので、仕事はもちろん読書、映画鑑賞など何かしら集中しているときにそういうことをされると、途端に迷惑行為でしか感じられなくなるのです。

 元々ベタベタするタイプではない私にとっては、そういう時の夫からのスキンシップはうっとおしい以外の何でもありません。そして私も私でかなり露骨にそれを表現してしまうので、彼からしてみると日常していることを急に拒まれるような感覚となるようです。

 一緒にソファで映画を観ていて、膝に手を置くとか肩を寄せる程度であれば特に問題ないのですが、毎回どこかしらさするようにさわさわしてくるのです。それも終始。おそらく無意識にしている習性のようなものでしょう。しかしこっちは若干くすぐったくもありますし、何よりも気が散ります。

 ある日そんな夫にそれとなく伝えてみたのですが、穏やかな性格とはいえ何せロマンを求めてくるラテン男なので、まず分かりやすくショックを受けた後は即「愛の数値」へと変換されてしまいます。文化も国民性も異なれば性格も真逆と言っても過言ではない私たち。そこはお互いに理解してはいるものの、やはり人間慣れないものへの受容はそう簡単ではありません。  
 「好きだから触れていたいだけなのに、それの何が間違っているんだ。」夫の言い分。予想通りの返しに、だろうね、と思いつつ私も、
 「何も間違ってはいないよ。そこがポイントじゃなくて、何かに集中している時は考慮してほしい」と要望。スキンシップだけが愛情表現ではないと諭すも、私の表現と夫の求める表現にそもそも温度差があるので、本当は愛してないんじゃないかとまで発展する始末。

私が薄情すぎるのか

 私からしてみればいちいち発言が乙女かよ…、と突っ込まずにはいられないのですが、本人はもちろん至って真剣。その真剣さに私の方がおかしいのかとすら思えてきます。確かに大抵の女性がされて喜ぶであろうしぐさやことばを日常的にかけてもらっているにも関わらず、毎回じゃないにしてもそれをうっとうしいと思ってしまう私も女としてどうなんだろうと考えなくもないです。

 しかしそういう私を選んだのも夫であり、逆も然り。いちいちそんなことで指摘せずに、もっと寛大な気持ちで良いところに目を向けるべきだと思う反面、子育てに追われる日々にそんな余裕は生まれません。特に結果が出るわけではなく会話は平行線のまま、その日はお互いの言い分を出し合って終わりました。

確信の感情線

出典:Pexels

 ある日病院の待合室で待っている間何気なく手に取った雑誌の特集が手相特集でした。感情線がまっすぐだとロジカルな思考の持ち主。曲線を描いているとロマンチストな傾向とのこと。思わず自分の手を見てみる私。当然でしょと言わんとばかりにスパーンとまっすぐに伸びている線に待合室で思わず一人苦笑。

 もちろん帰ってすぐさま夫の手も確認。これまたきれいな曲線が下まで伸びているではありませんか。確信のあった私は思わず爆笑。事情を説明したところ夫も苦笑い。だからどうということにはなりませんでしたが、言葉にせずしてお互い自分を客観的に見た瞬間に感じました。

 一応こちらの言い分も理解してくれてか、最近は以前ほどではなくなったように感じます。コミュニケーションも大切ですが、自分を改めて知るということの大切さを学んだ出来事でもありました。

(ファンファン福岡公式ライター/Mia)

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