育児休業から復帰したママが最初にぶつかる壁… それは子どもの病気! 毎朝ドキドキしながら子どもの検温をしているママも多いと思います。ところで、子どもが保育園を休む時、仕事を休むのはママ…という暗黙のルールはありませんか?
会社を休むのはママばかり?!
わが家では、子どもが熱を出して保育園を休む時は、私が仕事を休むという暗黙のルールがありました。1歳になるまでは私がそばにいないと寝付かなかったから、という理由もありますが、最大の理由は「夫の方がお給料が高いから」。私は育児を中心にするから、あなたはバリバリ稼いできてね!というスタンスでした。
今思えば本当に甘い考えでした。保育園に通い出すと、子どもって本当にすぐ熱を出すんですよね…。 保育園に入園した直後から月に1度は熱を出し、ひどい時は丸1週間休みました。あっという間に、私の有休はジリ貧。何とかやりくりするために、子どもが寝てから仕事をし、休日に仕事をし、それでも減っていく私の有休…。
「もう有休がほとんどない! 来年の有休付与まで乗り越えられる気がしないから、あなたも休んで!」ついにギブアップを宣言し、有休がたっぷり余っている夫も休んでくれるようになりました。ただし、私が頼んだ時だけ。いざ子どもが熱を出した時、何も相談しないと「私が休むのが当然」という雰囲気は変わらないままです。
ある夜、またしても子どもがお熱の予感。夫に伝えると、
「子どもが熱を出している、なんて理由で仕事を休む人、ほかにいないんだよね…」とボソッ。 私
「どういうこと?」
信じられない!夫の同僚の一言
夫「子どもが熱を出しているので休みます、って会社に電話するじゃん? 嫌味な同僚がいてさ、そいつが電話に出ると『じゃあ俺がおまえの分の仕事をしておけばいいのね?』なんて言われるわけよ」 ムッ(怒)
私「その人、独身なの?」
夫「結婚してるし、子どもも3人いるよ」
私「じゃあお子さんが熱を出した時、どうしているの?」
夫「奥さんが休んでるんじゃない?」 なんということでしょう!(激怒)
私「その人、奥さんが会社で同じことを言われていたらどう思うんだろうね?」
夫「え?」
私「奥さんが『子どもが熱を出しているので休みます』って会社に電話して、『また子どもがお熱ですか。これだから小さな子どもがいる人は嫌なのよ』なんて言われてたらどうするの?」
夫「……」
私「その人に『おまえの奥さんも会社を休む時、同じこと言われてるかもな』って言ってみたら?」
夫はハッとした様子でした。
同僚の嫌味にイライラするだけで、奥さんが同じことを言われる可能性なんて想像したこともなかったのでしょう。
子どもの病気はいつも突然で、私も何度か大事な仕事をキャンセルしています。でも、それを特に夫に話したことはありませんでした。お給料の額に関係なく、仕事は仕事。『会社に迷惑をかけたくなくて休まないようにしていたけど、そのぶん妻にしわ寄せがいっている』ということにやっと気づいたようでした。
それ以降、子どもが熱を出すと夫は
「どうしようか?」
「午前中は大事な会議があるけど、午後なら休めるよ」など、自ら話し合いを持とうとするようになりました。
もちろん休みを渋ることもあります。休んだとしても、「気まずい」と文句を言うこともあります。でも、前に比べたらずいぶん協力的になってくれたなあ、と感動する私なのでした。
(ファンファン福岡一般ライター)