私は杉の花粉症で、毎年花粉症の薬を耳鼻科で処方してもらいます。しかし2020年は新型コロナウイルスが日本でも流行し始め、根拠のない噂に惑わされて病院に行くことができず、本当に辛い日々を送ることになったのです…。
国民病といわれる花粉症 1年で一番辛い時期
私は杉の花粉症です。毎年2~4月にかけて発症し、目は痒く、鼻水は滝のように流れ続け、頻繁にくしゃみが出て、肌はガサガサになり、マスクの当たる部分は吹き出物ができ、睡眠もままならない状態になり…思い返すだけでも嫌な季節。そして毎年耳鼻科で薬を処方してもらっています。 10年近く花粉症の時期は病院からもらった薬に頼り、処方箋無しの生活は考えられませんでした。 しかし2020年は1月末頃から日本でも新型コロナウイルスが徐々に広がりをみせるようになりました。当時は未知のウイルス。色々な噂が飛び交い、マスクやトイレットペーパーの売り切れが続出し、通常の20倍近い価格で販売されることもあった時期です。 私は必要な時に必要な分のマスクを買っていたので、マスクの売り切れや価格の高騰は心身的にも経済的にも本当に辛かったです。さらに鼻をかむためのティッシュまで売り切れ続出。少しでも外出を控えたいのに、マスクやティッシュ購入のため開店前のドラッグストアに並びました。 さらに2020年2月に入ると、「新型コロナウイルスは鼻や喉の症状から肺炎になるので、耳鼻科は感染者が最初に行くところ」という噂が出ました。今考えれば根も葉もない噂です。でも私は薬をもらいに行くことが怖くなり、耳鼻科に行かずに乗り切ることに決めました。
市販薬で耐えるしかない地獄のような日々
そこで市販のアレルギー薬を購入しましたが、症状は全く抑えられず、地獄のような毎日でした。 通勤電車で鼻をかんだり、くしゃみをすると冷たい視線を感じ、パート先では冗談で「コロナ!?」といじられることもありました。 冷たい視線を向けられることもつらかったですが、私にとっては鼻水が四六時中流れっぱなしでまともに眠れないことの方がよっぽど辛かったです。あまりに辛くて、このままでは鬱になってしまうのではないかと思うほどでした。
耐え切れずに耳鼻科へ
コロナに感染するより今の方が辛いのではないかと思った私は、マスクと眼鏡を着用し、消毒液を持参して耳鼻科に行きました。 すると耳鼻科は、自動車での待機や院内換気、消毒液の配置、検温等の感染対策が万全で驚きました。我慢せずに早く通院すればよかったと後悔したくらいです。 そして何より耳鼻科で処方してもらった薬で症状を抑え、辛かった日々から解放されて幸せさえ感じたほどでした。
噂に惑わされず、冷静に対策をとることが大事
冷静になれば、病院こそ感染対策に尽力していると分かるのに、噂に惑わされて通院を諦めた自分に心底呆れました。 新型コロナウイルスは命に関わるため、人類の脅威となりますが、私にとって花粉症の時期に処方箋された薬が無いのは本当に脅威でした。 根拠のない噂に振り回されずに、状況に応じた行動を冷静に取ることの大切さを学んだ出来事でした。 (ファンファン福岡公式ライター/伊藤 みやた)
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