私たちが毎日当たり前に使用しているトイレ。もしこのトイレがある日水洗ではなく、ポットントイレになったらあなたはどうしますか? 今回は、ある日突然、そんな状況にさらされた次男のポットントイレ奮闘記をご紹介します。
次男のトイレトレーニングが完了した、おととしのお正月のお話です。家族4人で私の実家へ帰省することになりました。次男は特に苦戦することもなく、帰省前にはおむつが外れ、荷物が減った!と浮かれ気分でした。 実家に到着するなり「ママおしっこ!」と尿意を訴えた次男。「ちゃんと言えて偉いねー」と次男を誉めつつトイレへ行きました。しかし便器の前に立つと次男はいきなり硬直し動かなくなりました。 「どうしたの? ほらおしっこしよう!」とズボンを降ろしかけながら言うと、目を丸々とさせ、ズボンを降ろされまいと必死につかみ「トイレに落ちちゃうよーーー!!」と叫んだのです。 それもそのはず。実家のトイレは、今にしては珍しい汲み取り式のポットントイレだったのです。 「大丈夫! ママがしっかり捉まえているから絶対落ちないよ~」と次男に言いおしっこを促すも、「出ない! おしっこ出ないよ!」と次男は頑なにおしっこを拒否。そのままトイレから出ました。 トイレを出て数分…もじもじした様子の次男は、そのまま部屋でお漏らしをしてしまい、罪悪感からかしくしく泣きだしてしまいました。せっかくおむつが外れたのに、なんとかならないかと思い、夫に相談することに。 「そうだ! 近くの道の駅のトイレへ行こう!」と夫が提案し次男を道の駅のトイレに連れて行ってくれました。次男にとって、落ちない水洗トイレに安心したのか、道の駅では問題なくおしっこをすることができました。しかし、いくら実家のすぐそばに道の駅があるからといっても、私の実家は日本海側の雪が積もる地域。そのため次男のトイレのたびに道の駅へ行くことはできません…。
「なんとかして次男を実家のトイレに慣れさせなければ…」と、私は何度か次男を実家のトイレに連れて行こうとするも、頑としてトイレに入りたがらない次男。どうしようかと困っていたところ、ニコニコ笑顔で兄嫁がある提案をしてくれました。 「子供って怖がるよね~うちの子たちもそうやったんよ。そのときね~これ使ったんよ~」と言って、木の板を1枚出しトイレの便器の上にかぶせました。 「これでトイレに落ちないから、おしっこしてごらん」と兄嫁が言うと、トイレをのぞき込んだ次男に笑顔が。その笑顔を見て兄嫁は「この隙間におしっこすれば大丈夫だよ」と言うと、次男は言われるがままトイレでおしっこをすることができました。 あれから3年。今でも実家のポットントイレが怖い次男は、相変わらず蓋をしておしっこをしています。今ではほとんど見なくなったポットントイレ。今は怖がってる次男にも、古き良き日本家屋の思い出として残ってくれることを願った出来事でした。 (ファンファン福岡一般ライター)
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