ママ友同士のイライラやモヤモヤはよくある話ですが、まさか本気の喧嘩にまで発展することはないと思っていました。でも実際に幼稚園でママ同士のバトルを目にしてビックリ! 周りのママ友はドン引きしてしまった出来事です。
子どもを見守るのは親の役割なのに
私の子どもが通っている幼稚園は、保育後に園庭で自由に遊ぶことができます。お迎えに行き、そのまま遊ばせるのが日課でしたが、園庭には在園児だけでなく、園児の弟や妹もいました。
ただしあくまで「保育後」でなので、安全かつ、トラブルが起きないように気を付けて遊ばせることが暗黙のルールとしてあります。
子どもが1人ないしは2人程度であれば、親の目も行き届きますが、中には3~4人の兄弟を遊ばせているママの姿もチラホラ…。そうなると、園庭で遊ぶ子ども全員を見ることはできず、必然的に他のママが手を貸したり、様子を見たりすることになります。
時には危ない遊びや、物の取り合いで子ども同士手が出てしまうことも…。自分の子ではないからこそ注意しづらいと感じるママも多く、実際私も自分の子どもが友達と物を取り合ったり、後ろから押されたりしても何も言えずにいました。
子どもの放置はトラブルの元
A(5歳)くんには、とてもやんちゃな双子の弟(3歳)が2人いました。ママはAくんを中心に話を聞いたり、遊具で遊ぶのを手伝ったりしていたので、どうしても双子ちゃんは置き去り状態…。周りのママが双子を見るのが当たり前になっていました。
ある日のことです。双子の一人が、友達のBちゃんのカバンから小さなぬいぐるみを取り出して手に持っていました。それを見たAくんのママは、
「これは誰の?」とぬいぐるみの持ち主を探し出し、
「幼稚園にぬいぐるみを持ってきてはダメだよ」と注意したのです。
注意されたBちゃんは泣き出してしまい、Bちゃんママは怒り心頭。というのも、このママは双子の面倒をよく見てあげていた一人。
さらに、そのぬいぐるみはBちゃんがどうしても一緒に登園したいと駄々をこね、先生の了解を得た上でカバンに潜ませていたものでした。園内ではカバンから出さない約束だったのです。
Bちゃんのママは、
「そんなことを言われるのなら、もう双子の面倒は見ない! どうしていつも双子を放置しているのか」と激怒し、直接Aくんのママと言い合いになってしまいました。
Aくんのママも強く、
「規則で持ってきてはいけないから注意したまでで、何も悪いことはしていない!」と一歩も引きません。言い争いは1時間以上に渡って続きました。私を含む周りのママ達は、あまりの展開に呆然…。止めることもできず、最後にはいつもより早く園を後にしました。
仲が良くても、感謝の気持ちを忘れずに
後日聞いた話ですが、見かねた先生が仲介に入り、何とか喧嘩は落ち着いたそうです。事の発端は、双子から目を離している間に勝手にお友達のカバンを開けてしまったこと。先生は、
「保育後の時間は、親の責任の元で遊ばせることがルール」ということをAくんのママに伝えたといいます。
親の責任の元で遊ばせることが暗黙のルールだからこそ、普段から「ありがとう」「ごめんね」と言葉にできていれば、周りのママも負担には感じなかったでしょう。
お互い子育ての大変さを知っている仲だからと甘えていたのかもしれませんが、やはりいくら仲が良くても他人であり、気遣いや感謝の気持ちは大切だと感じた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/yum2525)
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